2008年09月30日

「超ウルトラ8兄弟」ラストシーンについて

 先日劇場で観た「大決戦!超ウルトラ8兄弟」。ツボを突く描写を散りばめ、テーマもストーリーもよかったのだが、何故か私の中でラストシーンが消化しきれずにくすぶってしまう。
 納得しないわけではない。理屈としてはありなのは分かっている。しかしなぜか、感性が納得しない。
 そこで「何故、私は、そう感じるのか」突っ込んで考えてみた。だから、あくまでも個人的な考えのひとつ、として読んで下さい。





 あのラストシーン、反重力推進装置によって日本丸が宇宙へと旅立つ。その周囲には四機の昭和ウルトラシリーズの主役機達。そこに乗り込んでいるのは、ウルトラマンとして覚醒した7人と、それぞれのパートナーだ。
 あの日本丸やジェットビートルなどを操縦しているのは、元プロ野球選手でも自転車屋のおじさんでもない。逆に言うと、出来るわけがないのだ。既にウルトラの戦士として覚醒し、パラレルワールドの戦いの記憶を我がものとしたからこそ、旅立つことが出来るのではないか、と思われる。
 ウルトラの力に覚醒した者が、人類の代表として光の国を目指す。
 人々はそれを笑顔と拍手で見送るのである。

 さて、ここでちょっと「ウルトラマンメビウス」の話をしたい。
 少々脱線するようだが、元々この「大決戦!超ウルトラ8兄弟」では、ダイゴは白日夢の中で、メビウスと四兄弟の神戸での戦いを垣間見るところから異変が始まるのだから、的はずれではないはずだ。

 「ウルトラマンメビウス」の世界観の中では、ウルトラマン達は人類を心から愛してくれていた。ヤプールを封印し、神戸で人として生きている四兄弟。太陽系の最果てで宇宙からの侵略者を防ぐゾフィ。教官として後継者を育てているタロウ。地球を第二の故郷と呼ぶレオ。時を経てなお、教え子達へ悔いを残す80… 彼等は人の「醜さ、弱さすら認めて愛する」とてつもなく大きな存在であり、何度裏切られても優しさを失わない、美しく輝けるスピリットを持つ存在だ。
 彼等に比べれば、まだまだ地球人の意識なんて幼い。その脆さ弱さは、嫌という程「ウルトラマンメビウス」の中で語られた。しかしウルトラマンの人類への愛は揺るぐことはない。
 そんな彼等の心に応える、それこそが「ウルトラマンメビウス」の中で、人が人として出した結論だ。

 だから、逆にこの「大決戦!超ウルトラ8兄弟」で、いきなりウルトラの星を目指すというこのラストシーンは、ものすごく一足飛びのように感じられるのだ。
 ウルトラマンに覚醒した人物が、いきなり人類の代表として時空の壁をワープしてしまう。正直、地球人には早すぎる気がした。科学力の点でも、意識の面でも。もっともっと人は、上を目指して成長しなくてならない。そしてウルトラマンとは、そんな人類の遅々とした歩みを温かく見守ってくれる存在のはずだと。
 「彼等はウルトラマンに覚醒した7人の勇者。だから人類はまだまだ未熟だが、彼等にはウルトラの星を目指す資格がある」という考え方も出来る。…が、ちょっと「選ばれた者だけが次の次元にアセンション出来ます」みたいな、下手なニューエイジっぽい解釈になってしまうのがいやだ(笑)

 要は、ラストで飛び立つ7人が「ウルトラマンなのか、人なのか」という意味で、パラレル設定を使ったが故に中途半端になっており、「守護者の力を持ちながら、人類の代表」という、摩訶不思議な状態になってしまっているのが納得いかないんだな、と思った。



 とまあ、そんな感じです。
 ここまでウルトラのことを書いたので、またmixiの過去日記から「ウルトラマンメビウス考」などを、時間を見つけてはちょこちょこ転記していきたいと思います。相変わらず無駄に熱苦しい上に、少々長いのだけど、興味のある方は読んでやって下さい。





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くれぐれも言うけど、私はアンチではございませんです。

 
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2008年09月26日

大決戦!超ウルトラ8兄弟 【ネタバレ感想】

 ウルトラを愛する人の「IF(もしも)」を映像にした映画。
 一昨年TVと映画で好評だった「ウルトラマンメビウス」では、昭和のウルトラ兄弟の世界観を継承したドラマを紡ぎ出したが、今回はその上にパラレルワールドという概念を使って、平成ウルトラシリーズ三作までも巻き込んだ。懐かしいキャラとシチュエーション、名セリフ。ストーリーに燃えるもよし、コネタを探すもよし。ライトファンからマニアまで、幅広く楽しめるのではないだろうか。
 そして物語は問いかける。あなたの胸の内にウルトラマンは生きているか。ウルトラの星の光は届いているのか…




 【ここからネタバレ感想】





 パラレルワールドとは考えたな、というのが正直な感想。いや、実は去年の「ULTRASEVEN X」で既に描かれていた世界観でもある。色々と微妙な作品ではあったが、今にしてみればアレは伏線だったのかと(笑)

 それこそ冒頭のナレでウルトラQから、ウルトラマンメビウス…もしかしたら大怪獣バトルに至るまで…全てのウルトラ作品を「パラレルワールドを貫くウルトラの光」として連立して見せた。そしてその光は現実に生きている私達の世界にも存在しており、もしかしたら、「私」が、どこかの世界ではウルトラマンとして戦っているのかも知れないと。そこまで言い切っている作品であるといえる。
 小さい頃にウルトラマンにときめいた心を、ウルトラマンを信じていた思いを忘れて大人になった。忘却と諦めの中で忘れていたウルトラの星の光。その熱さ、その輝き、その勇姿。それを自分のものとするのに遅すぎると言うことはない。
 赤い靴の少女は、そんな心の象徴だったのだろうか。ちょっとキャラが曖昧なイメージ的な存在なんだよな。

 また、今回の映画では、前作「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」のダンディ4に続き、旧作のヒロイン達もそろい踏みを果たしている。原作では悲劇的な別れをした彼等も、パラレルワールドであるが故に結婚して幸せに暮らしている。
 TV「ウルトラマンメビウス・エースの願い」で夕子が「もしも地球の人間だったら、こうして一緒に年を重ねたのかしら?」と北斗に問いかけたシーンに、私は涙した。しかし今回の映画では、彼等は結婚して子供もいる。そんなウルトラファンの「もしも…」が映像化されているのが感慨深い。
 特に、一度は大怪我をして病院で危険な状態に陥りつつも、目を覚ますアキさんと、今度はちゃんと帰ってきて「ただいま」とリョウに報告するアスカの姿は、パラレルワールド設定ならではだ。ガイアの藤宮に結婚して子供までいた描写を盛り込んだのも、そういう「もしも」のひとつなのだろう。
 メビウスの「ジャック兄さんで分からなければ、新マン兄さん!帰りマン兄さん!」には笑った。

 アクションについて。この作品の一番のキモは覚醒し、変身するダイゴ、アスカ、我夢、そして四人のウルトラ兄弟達のシーンだろう。そこから先ウルトラマン達は非常に強く、あまり苦戦する描写はない。空中戦CGは華麗で、かなり見応えがあった。巨大な合体怪獣も相当の大きさと迫力だったと思う。ただ、ピンチにならない分、戦いの呆気なさは残った。
 敵?の黒マントの男がちょっとよく分からない。ちょっとイメージ先行しすぎな敵と思った。そう言う意味では赤い靴の少女と一緒で、パラレルワールドだからその辺が曖昧でも、まあ仕方ないかな、とは思うんだけどね。でも「アレで本当にとどめが刺せたのか?」「世界は平和になったのか?まだ脅威は残っているのか?」という不安も残ってしまう。


 さて、この作品を見て、私は非常に心揺さぶられた部分と、これはどうかなーと思う部分と、かなり両極端に感じられた。いや、どちらかというと私はこの作品を肯定的に評価しているけれど、少々複雑に思うところもある…といったところか。
 実際ネットの評判を見ても賛否両論在るようだが、自分なりにも書き留めておきたい。


 あの子供を超高速で助けるD4の描写は必要だったんだろうか?私はあれを見て逆に混乱した。明らかに普通じゃないだろ!(笑)何故ダイゴ以外は誰も疑問に思わないんだよ〜 それにD4はウルトラマンとしての自覚はあるの?という疑惑も残った。結局見ていくうちに、彼等には自覚はなかったんだなーと分かるわけだけど、だったらセリフで「火事場のスーパーパワー出しちゃったよ!HAHAHA〜」くらいのフォローは欲しいなと思う。
 あと怪獣がウロウロして町を破壊しまくっているのに、アスカと我夢に余り緊張感がないのも気になった。案外横浜は広いので、怪獣が近くにいない限りはのんびりしたものなのだろうか。

 でも何よりも一番物議を醸しているのは、メビウスが帰ってからラストシーンまで、ではないだろうか。
 冒頭が割とリアルな日常描写から始まって、私達の生きているこの現実とウルトラマンの世界をかなり強くリンクさせた印象だったのに、急にラストに来て現実感がなくなったという思いは否めない。いくら我夢が天才でも、急に科学力が進みすぎだし。ウルトラマンメビウスの中で、太陽系の最果てでゾフィがサコミズに「ついにここまできたか」と語るシーンは、その人類の成長に感慨深いものがあったのだが、一足飛びにウルトラの星とはちょっとぽかーんとしてしまった。
 また前述したように、あの戦いで全ての脅威が去ったのかどうか定かではない。なのにウルトラマン達が地球からいなくなってしまう…というラストも少々寂しい。あ、ウルトラマンに変身すれば速攻で舞い戻ってこられるからいいのかな。
 ただ言いたいこと、やりたかったことは、なんとなく分かるのだ。胸に蘇ったウルトラの光を、更に目指して旅立つ。夢と現実との完全なるリンク。空へと浮き上がり帆を張る美しい日本丸と、ウルトラシリーズを彩った四機が、彼方を目指して宇宙を飛翔するラストシーン。そこにはひとつの究極の理想が存在しているのも事実なのだ。
 で、ぶっちゃけ私は、ミライが消えたところで終わった方がよかったんじゃないの?派ではあるのだけどね。

 とまあ、こんな風に書いてはいるけど、見ている最中はあちこち感動して泣いていたのだよ。
 ああ、ウルトラマンが「生きて」いる国に生まれてよかった。





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君にも見えるウルトラの星…

 
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2008年09月19日

ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(2006年作品)

 もうすぐ新作映画「超ウルトラ8兄弟」を観に行く予定なので、その前に一昨年の映画の感想をmixiの日記からコピペしておきたい。
 本当は長々と書いたウルトラマンメビウス考察も転記したかったけど、それはまた次の機会に(^^;;;






 観て良かった、心からそう思えました。



 ウルトラマンが世に送り出されたのは1966年。生誕40周年を記念して映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」は公開された。

 CGをバリバリ使った板野サーカスの迫力ある戦闘シーン、ウルトラ兄弟が勢揃いする懐かしさ、子供にも分かりやすいストーリー。盛り上がりどころも十分。「三分以上戦ってるじゃん!」とも思うけど、その辺はまあよしとするのがいいかと。
 役者陣は皆よかった。いとうあいこ、かわいかったね!でも何よりも話題なのは、ダンディな四人組だろうな…

 あのウルトラ兄弟達が戦った世界観を踏襲し、彼等を引き継ぐルーキー・メビウス。もうすでに過去の遺物となったのかと思わせたウルトラ兄弟を、再び引っ張り出してきて新しいウルトラマンのシリーズを作るという、これはある種の賭けだったはずだ。
 しかし過去にヤプールと四兄弟の決戦という設定を付け加えることで、彼等が引退し沈黙していた時代に整合性をつけた。序盤に展開するスピーディーな宇宙空間での決戦は、CGのめまぐるしい視点の移動とノンストップの必殺技が観る者を惹き付ける。そして新たなウルトラマンが地球に降り立つ動機付けとしても、彼等の戦いはふさわしい。
 ウルトラ兄弟達は年老いて、それぞれ人間の中で暮らしている。40周年という時間の重みが、彼等の姿そのものと重なるようだ。彼等四人がこの映画に出演したのは本当に良かったと思う。
 その長き月日の間、彼等は人を愛し、地球を見守り続けてくれた。それだけでも深い感動がある。

 好ましいのは新たに地球にやってきたメビウス=ミライが、彼等の意志を継ぐ若者として、非常に爽やかで真摯、純粋なことだ。その真っ直ぐな姿勢が、彼になら託してもいいと思わせてくれる。
 彼と少年との交流。その中に込められたストレートなメッセージ。心を閉ざしていた少年に、その思いが届いて、ついに傷つきながらも戦う四兄弟に向かって『ウルトラマン頑張れ!』と叫ばせる。
 ああ、これなんだよな、と思った。

 私はその昔、ウルトラマン大好きな幼児だったらしい。らしい、というのは私自身はその当時のことを全く覚えていなくて、両親から聞いた話だから。リカちゃん人形よりバルタン星人のソフビがお気に入りで、年中持ち歩いていたんだそうな。
 年代的にその頃は、「帰マン」なんだろうな。今でもはっきり覚えているのは、『君にも見えるウルトラの星♪』で始まる主題歌が大好きだったことくらいだけれど。
 あれからもう30年以上経って、そんなことは最近まですっかり忘れていたんだよね。
 でもあのウルトラマンを応援する子供の姿、あれは確かに過去の私自身だった。ドキドキしながらテレビの画面に向かって、声には出さなくても心の中で精一杯応援しながら、人々を怪獣の脅威から守って戦うウルトラマンを見ていた。

 40年という年月の流れの中に、未だ風化せずに存在し続けるウルトラマンというシリーズ。
 その間に生まれた多くの子供達は、確かにウルトラマンから勇気をもらって育った。ウルトラ兄弟達のバックに流れるテーマ曲。彼等の繰り出す必殺技。それらは確実に私達の心の糧となっている。
 私はこの映画を見て、胸の奥に眠っていた何かを揺さぶられたような衝撃を感じた。恐らくその源は、この映画を製作した人々、ウルトラマンに関わってきたスタッフ全ての情熱であり、そこから生まれたウルトラマンというヒーローの持つ光そのものだ。

 EDロール、私はもちろん号泣していた(笑)のだが、何故か隣で見ている8歳の息子まで泣いていた。追求しなかったけれど、何かに感動したのだろう。
 あそこに綴られていたウルトラマンの歴史とそこに込められた思いは、色あせることなく子供達に受け継がれていくと信じる。

 幼い日、ヒーローを熱く思っていた記憶は、人の胸の奥に燦然と輝く金字塔なのかも知れない。
 そしてそこには、確かにウルトラマンの名前が刻まれている。






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これは泣く。
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2008年09月16日

劇場版 天元突破グレンラガン・紅蓮篇 【ネタバレ感想】

 去年の今頃、私はこのアニメの結末を、毎週号泣しながら見守っていた。その後、誰に頼まれたわけでもないのに、mixiで長い長いしかも熱苦しい考察を書く程に、心から楽しみ深く感銘を受けた。
 しかしその「グレンラガン」が映画になると聞いて、出来るのか?という思いも強かった。あの早い展開と、可能な限りそぎ落とし情報が凝縮されたセリフ。2クール27話でもギリギリだった印象なのに、前後編とは言え4時間程度に収まるものなのか?と。あの独特の溜めと、そこを突き破る突破感。そこを最大限に生かせるのかと。
 しかしさすがに技に長けたスタッフ集団。その辺は、ピックアップするシーンを絞り込み、ラスト30分を書き下ろすことで対処してみせた。その代わり落とすべきはさらに削り取られ、ぶっちゃけテレビ版を見ていないと、さっぱり分からない部分も多いのではないだろうか。
 劇場は大きなお友達だらけ!(笑)こんないいアニメなんだから子供達もしっかり観に行こうぜ!で、ちょっとでも面白いって思ったら、TV版も是非見てね!!





 【以下、ネタバレ感想】





 映画になったのを喜びつつ、「劇場版にする意味ってあるのか?」という、ものすごく素朴な疑問を抱えて息子と観に行った。もしもあの新作30分がなかったら「うまくまとめた総集編だね」で終わるところだったが、さすがにそこは作り込んできたな、という印象。

 OP。螺旋王のかつての戦いは非常に良かった。もっとじっくり見たいと思っていたら、公式サイトで公開しているのには驚いた(笑)太っ腹だなあ。でもお陰で細かい発見もあったし、色々考えさせられてしまったからGJ!!と言いたい。

 再編集は、1〜3話の展開とかアニキの死など、かなり重要なエピに絞ってきっちりと盛り込んできている。その代わりリットナー村を出た一行の旅と他のメインキャラとの出会いは、かなり端折っているのは仕方ないだろう。彼等の道行きの新作カットはどれも楽しく、TV版で描かれなかったシーンが観られてファンとしては嬉しい。特にロシウとヨーコが勉強しているシーンは興味深かった。OPに使われた映像が挿入されるのも面白い。
 かなり駆け足であるため、カミナというキャラの魅力を存分に伝えたか…というと、そこはTV程ではないのは仕方ないだろう。

 逆にシモンという弱気な少年が自分の可能性に気付き、魂の兄弟と深く繋がり、その喪失と新たな出会い、そして覚醒までは非常に分かりやすく描けたと思う。アニメの1クールはとにかくアニキが目立ち、その陰に隠れてしまいがちなシモンだったのだが、今回はきっちりスポットを当ててきたな、という印象だった。
 その最たる部分が「シモンの復活・覚醒」が、そのまま戦いのクライマックス=四天王戦になる新作部分だろう。TV版では穴掘りという瞑想的な復活だったのが、今回の映画版では衝動的に行動し、アクティブでエネルギッシュな復活になっている。そこにシモンがやるから俺達もやる!と、ダイグレン団が呼応する展開も燃えだ。
 「アニキの死」の下りがかなり戦闘シーンとしても盛り上がっただけに、その更に上を行く展開をここで見せないと、どうしてもこの劇場版の筋が腰砕けになるところだった。それをシモンの復活を軸に、畳み掛けるように作り上げたのはさすが。TVと劇場、二通りのシモン復活劇が観られるというのも、ファンとしてはお得感がある(笑)
 新作…と言えば、ヨーコが非常に良かった。アディーネの生身ファイトも髪の毛を踏んづけるとか、あの演出はオンナのケンカっぽくてすごくいい。なにより、ヨーコがカミナへの思いを胸に戦うというシチュをここで出すのか〜と、そういうのが心憎いと思った。ラストの「私が一番信じていなかったみたい」(だっけ?)と、素直に言うあたりも株を上げたし、劇場版になってヨーコはさらに女に磨きがかかったね。

 不満点。アニキの死の画はやっぱり「あしたのジョー」のままなんだな。描き直してくれればいいのにと思った。アレじゃパロディみたいじゃね?
 あと個人的にアイキャッチは「腰を折られる」ような印象になった。絵は好きなんだけどなあ。



 しかしこれで後編…いきなりテッペリン攻略から始まるのか。どーすんだろ?しかも怒濤の三部もあるし。どこを削るの?(笑)でもって新作カットはどの程度あるのか。来年のGWまで待つのかー うううー





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とめてくれるな おっかさん 背中のセリフが 泣いている

 
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2008年09月12日

ダークナイト【ネタバレ感想】

 やっと時間が出来て観ることが出来た。観て良かった。

 上映時間は2時間半。映画としては長丁場でありながら、最後まで見入った。
 そういう作品はよく「最後まで飽きさせない」なんて表現されるが、飽きさせないなんてとんでもない。息もつかせぬアクションの連続!というのでもない。どう表現すればいいのだろう。この152分、ずっと途切れることがない緊張… 張りつめた空気と深い闇の中で、この狂気の物語は進行する。
 目の肥えた友人が絶賛する理由が分かった。濃密な時間を有難う。




 【以下、ネタバレ感想】





 …物語が終わり、"The Dark Knight" のタイトルを見ながら、私は泣いていた。

 元々涙もろいので、映画を見て泣いたことは何度もある。それは物語に感動したときや、美しい画面に心震えたとき、登場人物に思い入れ同情してもらい泣きもした。しかし今回の映画で流した涙はそれらのいずれとも違う。
 ただ、ただ、悲しくて涙が出た。この映画で描き出された物語が悲しくて泣いた。
 こんな経験は初めてだ。

 ゴッサムシティー、深い闇を内包した街。
 その中に生まれ、その住人でありながら、その内に光を見出してしまったバットマン。対するジョーカーは、闇と狂気そのものであり、だからこそ光を飲み込もうとする衝動だけで生きる。
 光の騎士として、表の世界で正々堂々と正義の力を見せ付けたデントは、その汚れなき故に向こう側に堕ちてしまった。ジョーカーにとってそれは、とても容易いことだったのだろう。
 大切な女性を失い、共に戦った信頼出来る男を失い、それでもバットマンはゴッサムシティーに灯された希望の光を守るために、敢えて闇の中に身を投じるのだ。犯してもいない罪をその身に受けつつ、闇から光を守るためにスケープゴートとなるのだ。
 あんなに強靱な精神と肉体を持った男が、闇の世界に踏みとどまって光の守護者となる。それほどゴッサムシティーの闇は深い。だがフェリーの起爆スイッチが押されなかったのは、デントの灯した光の種子が生きていた証だったのだろう。それは消してはならない光だ。
 内なる光に気付いてしまった彼は決して、それを捨てることはない。闇に生き光を知る男。その深い決意。その崇高さ。彼は暗黒の騎士…





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あー、コレ観てから行けば良かった…orz

posted by K at 16:06| Comment(0) | TrackBack(7) | 映画・DVDなど

2008年08月15日

劇場版・炎神戦隊ゴーオンジャー&仮面ライダーキバ

「炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BUNG!」と「劇場版・仮面ライダーキバ 魔界城の王」を鑑賞。限られた時間の中で、どちらもテーマをきっちり絞った物語に仕上げた印象。なかなか楽しめました。
 以下、ネタバレ込みの感想であります。




 【ネタバレ感想】



 劇場版・ゴーオンジャーは短い上映時間ながら、世界観の広がりもゲストキャラのキャラ立ちも、なかなかいい感じに仕上がっていたと思う。その分ガイアークの皆さんの影が薄かったのは少々残念だけど、そこまで言うのは贅沢というもの。

 とにかく「ゴーオンジャーらしい」物語。心とは、絆とは、正義とはなんなのか。「正義は『ここ』にある!」と自分の胸を指差す走輔にはスカッとさせられる。
 正義の味方だから戦う!心があるから戦える!絆があるから戦い続けていける!
 自分のためとか、相対主義とか、そんなもんどこ吹く風のその熱さ。これだよこれが戦隊なんだよ。そんなすがすがしい感動があった。アクションも連携が華麗。また巨大戦を見ながら、心を失っていたサムライワールドの人々が、いつの間にか応援しているのもいい。少しレッドの個人プレーがちな勝利ではあったけど、彼の熱さが物語を引っ張っていたのもあって納得できる。
 ダンスEDも普段は見られないウィング兄妹やガイアークの皆さん、劇場版ゲストも笑顔でダンス!気分が高揚していたせいか、涙ぐんじゃいました。
 しかしゲストよかったですね。炎衆トリオも魔姫もすごくよかった。特に魔姫は、ドスの効いた声が素晴らしくて、巨大戦でも全く引けを取りませんでした。炎衆役者はみんな元ヒーローってところが、最後のセリフにもつながっているのも、ちょっとした遊びというか救いなんだよね。



 劇場版・仮面ライダーキバ。かなり急ぎ足な印象があるけど、番組の特徴でもある、親子二代の戦いを前面に持ってきていて、その辺は伝わってきたと思う。
 この物語は、全面的にパラレルと思ったほうがいいのかな… なんせ渡がキバであることが最初から公認になっていたもんね。怪物三人組も外に勝手に出てきていたし。あの三人組が渡と話をするシーンとか、テレビ版でもあればいいのに。ちょっと飼い殺し状態(笑)でもったいないもんな、彼ら。
 ゲストのホリケン、予想以上に不気味さがよかった。あの汚い囚人服や脂ぎった眼鏡の不気味なビジュアル。もう一人のライダー、白峰はかっこよかったけど、今ひとつそのバックボーンが解らなかったのは残念。関さんやギャル曽根の変身にはワロタよw

 この劇場版、大きな穴があるのだ。なにせ渡も恵も、音也とユリがすでに死んでいることは語っていないんだけど、あれだけ「会いたかった!」とか言っていたら、さすがの彼らも自分たちが2008年の時点で子供たちと共にいないことを察するだろうに… それに渡の母親と、恵の父親について疑問に思わないのもおかしい(笑)しかし、その辺は敢えて指摘しないで見るのがよいのだろう。
 私はキバは、過去編の音也やユリは最終的に死ぬ運命にあり、それを視聴者は確信している上で「彼らの死に様を見守る」切なさがある物語だと思っている。しかし今回の劇場版は、ちょっとその枠組みは外して見た。
 単純に時を越えた親子の対面を喜ぶことで、魔界城での彼らの戦いがサービス精神たっぷりの見せ場として展開するわけで。あの一連の戦いは、なかなかよかったんじゃないかと思う。バイオリンの音色をバックにしての親子共闘はよかった。CGバリバリの空中戦も迫力あったしね。
 そういえば、あのバイオリンを弾いていた女のコのママンは、現在生きているのか死んでいるのか?ちょっと解らなかったなー 死んでいるっぽいような気もするけど、それもどうかと思うし…うーんうーん…



 ところであの、おまけの「モモタロスのまっかっか城の王」はなー
 電王は好きなんだけど、余韻が台無しになったって感じはしたよ。本編で電王系のカメオ出演があってネタやっていた訳で、ちょっと「う〜む」と思ってしまった。キバ、カワイソス。「さらば仮面ライダー電王」については、秋に期待するけどね。




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さて、ここからどう盛り上げてくるのか、キバ!
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2008年08月12日

ポケモン映画「ギラティナと氷空の花束シェイミ」【ネタバレ感想】

 今年のポケモン映画は、シリーズの中でも「ダイヤモンド・パール・プラチナ」のポケモンが活躍するシリーズのひとつ。シークレットポケモン・シェイミと伝説ポケモンギラティナを主役に吸えた物語だった。
 息子の強い要請で、しっかり前売り券を買って、近所のトイザらスにて特典配布ポケモン・レジギガスをゲット。割と早い時期に見に行ったのに感想が今頃になってしまったよ。夏休みは妙に忙しい…




 【以下、ネタバレ感想】



 ポケモン映画は毎年恒例とはいえ、ゲームの世界観の広さのお陰か、それなりに面白い作品に仕上がっている印象。去年の「ディアルガvsパルキアvsダークライ」は、なかなかよかった。人間の都合なんてどこ吹く風の怪獣弐体vsダークヒーローのテイストが。
 しかし残念ながら今年は去年と比べると、ある程度のアベレージを維持した上ではあるけれど、少々物足りないものがある。
 一番の原因は、敵であるゼロが現実世界に干渉するのがわかった上で、反転世界を破壊する理由が、今ひとつ不鮮明であったことかもしれない。やはり悪役の動機とか行動原理というのは、物語作りの上で非常に大切なのかな、と思ってしまう。
 また、「ポケモンは感謝の光に包まれる」という映画のキャッチは素晴らしくよかったのだけど、実際の映画での描写には疑問が残った。うーん、感謝の光… そんなシーンあったかな〜、みたいな。いや、EDは好きだけれどね。"感謝の光"という圧倒的に美しい言葉のイメージや、予告でのポケモンの大群のシーンに期待しすぎてしまったのかもしれない。

 今回よかったのは、シェイミの性格付け。非常に可愛いポケモンなのだが、ちょっと生意気なテイストになっており、サトシとのやり取りがコミカルで面白い。シェイミをただの「可愛い、守られるべき存在」にしなかったのは技ありと思った。
 ポケモンの戦いのシーンでは、CGを上手く利用したコイル達の大群のシーンが怖くて面白い。あんな狭い客車の中で100万ボルトかよwwwなんて言いつつ、なかなかハラハラさせてくれた。ポケモンではこういうときの、旅の道連れになる人々との交流シーンは、いつも心温まる。今回も彼らとの交流がEDにつながったのは非常によかった。
 また、今回のポケモン映画は三部作なのかもしれないな、という予感があるのもワクワクさせてくれる。次回はいよいよ、三大怪獣大決戦(違)が、来年繰り広げられるみたいですよ。どんなドラマに仕上げてくるのか楽しみです。
 なぜか一番印象的だったポケモンはレジギガス。いきなり目覚めたと思ったら、すごく頑張っていた。ゲームではスロースタートで使いにくい(笑)レジギガスだけど、好きになったよ!
 それにしても今回、ロケット団はいいとこなしだったなー(^^;;; 私の愛するタケシとグレッグルも見せ場が少なかったのは残念。(笑)


 サトシたちや人々のポケモンを見つめる目は、温かく優しい。舞台も自然があふれるとても美しい風景が広がる。生まれ変わって住めるものなら、ポケモンの世界で生きてみたいものです。





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フルボディパペット、シェイミの新登場!
今年の映画で話題のかわいいシェイミに手を入れて
かわいく動かして遊べるよ!

ミーに感謝するですぅ
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2008年08月09日

スカイ・クロラ【ネタバレ感想】

 最初に言っておく!
 私はこの映画を何の予備知識もなく観た。原作どころか、TVCMもまともに見ていないし、公式サイトすらFlashが面倒で読み込み画面で見るのをやめた(笑)
 そこで何の予備知識もなくこの映画を観ると、どう思うのか率直に書いておきたい。むしろ、何も知らないほうがいいような気すらする。
 例によってここから先はネタバレの嵐だから、この映画を観たいと思っている人はここから先は読んではだめだお。








 【ここからネタバレ感想】


 物語は基本的な設定について曖昧に伏せ、穏やかに進む。

 世界観やキルドレたちについては、短い最低限の会話で説明しており、その辺はうまいなと思った。私が映画の中ではちょっと解らなかったこととしては、キルドレ達は、自分から志願して飛行気乗りになったのか、飛行機のりとしてキルドレが作られるのかという点。ここは知りたかったかな。それともセリフを聞き逃したか。
 また、自分の解釈を確かめるために、Flash読み込みを我慢して訪れた公式サイトでは、カンナミとクサナギを「二人の距離が縮まるのに、多くの言葉も、多くの時間も必要なかった」なんて書いてあるけれど、あまりその辺は伝わってこない印象。淡々としたセリフのせいか、画のせいか、CVの力量不足ゆえかはわからない。でも運命的な恋愛を感じるような雰囲気ではなかった…と思う。単に私が鈍感だったのかも(笑)
 穏やかさが一転、戦闘機のシーンになると見事な空中戦のシーンになる。天地を固定しない、縦横無尽のカメラワーク。物凄いスピード感。青い空の広がり。このメリハリはよかった。

 

 それにしても。 ぶっちゃけ、物凄く憂鬱な思いで映画館を出た。
 なんと哀しい物語であろうかと。

 永遠に大人になれない子供たちは、永遠の時間の中を戦い続けなくてはならない。それも大人の都合で、世界のゆがみを一身に受けて戦うのだ。それは遊びのようで遊びではなく、文字通り命を掛けた空中戦。決して勝つことも終わらせることも許されず、彼らが大人である「ティーチャー」に勝てることはない。整備士のササクラは温かい母親の目で彼らを見ているが、現実打破のためになにかしてくれることもない傍観者でもある…
 まさに絵に描いたような「アダルトチルドレン」の心象世界だ!
 アダルトチルドレンの心は、無意識に大人たちの支配に縛られている。キルドレの世界もまた、自分勝手な連中の心穏やかな日々のために、戦いの中に押し込められている。じゃあキルドレは誰のために生きているのか?と。
 何も代わり映えのない毎日にも変化はあるかもしれない。しかしそこは、命を掛けた戦いを生業としている世界であることに変わりはない。そんな歪んだ日常のささやかな気休めなんて欺瞞じゃないのか?逃げちゃいけないのか?
 そんなことを思うとたまらない気持ちになるのだ。

 カンナミはティーチャーに立ち向かう。そして撃墜される。だがまた生まれ変わって?クサナギの前に立つ…
 以前の記憶はないのだろう。しかしそこにはパイロットとしての技術は継承されているのだ。そうやってすこしずつ経験地を増やすことで、いつかこの閉塞的な世界を自由に飛びまわる日が、彼らにやってくるのだろうか。
 はっきりと変化しているクサナギの表情に、少しだけ希望を見出す。


 それにしても公式サイト、見なくてよかった。すげーネタバレの嵐(笑)






スカイ・クロラ オリジナル・サウンドトラック 「SOUND of The Sky Crawlers」



音楽とてもよかったですよ。耳に残る。
posted by K at 08:45| Comment(2) | TrackBack(8) | 映画・DVDなど

2008年08月01日

「ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一髪」【ネタバレ無しレビュー】

 観ました。いや、想像したより面白かったよ。

 チラシやポスターに「日本映画史上空前のスケールで描く本格的特撮怪獣パニック・スペクタクル巨編」なんて、どどーんと書いてあるのは、期待しちゃいかんけどな(笑)(ちなみにこのポスターのセンス、私は好きです。すごくいいデザインだよね)

 映画館には、夏休み中だというのに子供が一人もいないという、怪獣映画にはあるまじき状態!しかしこれが如実にこの映画の本質を表している気がする。本編は各国語が入り乱れて字幕が必須だし、内容もどちらかというとあらゆる意味で大人向けだもんね。
 つまり、この映画は最初から子供狙いではない!むしろ子供の頃に怪獣映画を観た人や、今でもいいトシこいて怪獣映画が好きな大きなお友達が、「うはwww」って思いながら観る。そんな映画。
 ただし、大人というのはワガママなもんで、自分の好みに五月蠅い。特に「笑い」というジャンルはセンスが合うか合わないかが大きく評価を左右する。特にG8メンバーのドタバタはブラックジョークの連続なので、人によってはかなりこれで映画のノリがそがれるかも。その辺が一番、この映画を楽しめるか否かに別れるポイントか。

 ただ、そんな下らない悪ノリサミット対策本部の中にあって、自衛隊の皆さんが常に毅然と真摯にギララに対しているのはよかった。その辺に特撮の重鎮をキャスティングしてあるあたり心憎い。彼等が真顔で振り回されているのが面白いんだな。
 真顔と言えば、ギララとタケ魔神の謎を追うマスコミ(それも東スポ・笑)の二人を演じたW加藤もよかった。特に加藤夏希の「タケ魔神さまーーーーっ」のマジ叫びは素晴らしい。あと二人とも美形なだけに、真顔でアレをやるのには笑いを通り越して感動すら覚える。

 色々馬鹿馬鹿しい展開もあるけど、これは怪獣映画が好きな人でないと作れない映画だな、と。そう感じました。

 …ところで私、この映画にエキストラで出演したんだよねーマスコミ役で。
 (Rさん、その節はお世話になりました。大感謝です)
 ちなみに全くどこにいるか分からなかったよwww
 でもすごく楽しかったからいいの!
 W加藤は実物も素晴らしく美形で、恥ずかしくて正視出来なかったよ〜っ






オリジナル・サウンドトラック CD【ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発】


価格 2,913円 (税込 3,058 円) 送料込

音楽、とてもよかったです。いい曲が効果的に使われていました。
OPメロディは、なんだか伊福部っぽいんだけど現代的なアレンジにも変化して、かなり面白い仕上がり!こんなかんじね↓


posted by K at 12:06| Comment(0) | TrackBack(8) | 映画・DVDなど

2008年06月04日

白倉氏のブログを読んで【隠し砦の三悪人・2】

 長いこと放置(笑)されていた白倉伸一郎氏のブログ「A Study around Super Heroes」が久々に更新されていた。白倉氏、といえば、平成ライダーLoverに取っては「ネ申クラス」の人物。しかもそのネタが、先日感想を書いた「隠し砦の三悪人〜THE LAST PRINCESS」についてだった。しかも、否定的な感想だったりする。
 この感想が面白い。私は先日書いたとおり、この映画には肯定的な方なんだけど、今まで読んだ「つまらなかった」意見の中では最も納得出来た。何より視点がユニークだ。
 それだけなら「ふむふむ」で終わるのだけど、お陰で私としては新しく物語の解釈を垣間見ることが出来たので、併せて書きたいと思う。まずは白倉ブログからどうぞ。

 A Study around Super Heroes「シッポを切られた人魚姫」


 確かに。「冒険行の物語」には、その道行きを支える牽引役が必要だ。オリジナルの「隠し砦…」の牽引役は間違いなく雪姫であり、その美しくも気高い精神は最後まで貫き通される。
 一方、「…LAST PRINCESS」では、姫は勿論、彼女を取り巻く三人の従者ポジションになった男たちの、誰一人としてその牽引役にはなってはいない。
 この新しい雪姫とその道行きは、「自分探しの旅」になっているからだ。
 城も従者も失って、姫君としての自己アイデンティティを剥奪された少女。彼女は序盤の家老・長倉とのやりとりでも分かるように、まだ為政者としては未熟なままだ。その中で従者の命がけの大義を背負い、それでも他者を殺して戦う覚悟もなく、自分に向けられる敵意に怯み傷つく。オマケに「体制に反逆することが正義」と言わんばかりの若者に、「お前はもう姫じゃない」とまで言われる。雪姫は段々とただの「女のコ」になってしまうのだ。
 映画を見た直後に感じた「ユキ」と呼ばれる違和感。美しい着物を着せられた姿のぎこちなさ。牢獄で寂しげに歌う祭りの歌。そういうことだったのかも、と、今更ながら思った。
 また、道行きのお供は、それぞれ全く反対の価値観を己に受け容れて成長する。姫もお供も、それぞれが旅を通して「自己を再構築」しているのだ。
 最終的に、ユキはもう一度姫としての自分を取り戻し、温かい民の目に迎えられ登城。武蔵は受け容れがたかったものを守ることで、より大きな心の自由を手にした。新八はほんのちょっとだけど金より大切なものに触れたし、六郎太はいわずもがなだろう。

 で、疑問が残るわけだ。
 じゃあこの映画の「冒険行の牽引役」は誰だったのかと。

 それこそ家老・長倉和泉だったのではないだろうか。序盤に命を落としながらも、彼は最後までその知謀でこの冒険譚を引っ張っていたのだ。それなんて孔明の罠?!(笑)

 私は別に「隠し砦の三悪人〜THE LAST PRINCESS」を手放しマンセーしているわけではないけれど、こういう物語の見方、考察の仕方はとても面白かった。これは白倉氏に反論しているようで、なんのことはない、また彼の掌で踊らされたファンその1ってことだよね。いやはや御馳走様です。






ヒーローと正義

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posted by K at 13:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVDなど