2011年01月09日

【ネタバレ感想】 仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブルfeatスカル MOVIE大戦CORE

 やっと見に行ったので感想を。
 仮面ライダーW、オーズ、そしてスカル。二つの世界と一つの時間軸が交差するドラマ。なかなか面白かった。特にスカル編が。そして「W」の世界の中で何度も問われ続けた「仮面ライダーとはなにか」「何故戦うのか」を問いかける。









 【ここからネタバレ感想】






 いや〜、予想よりもずっと楽しかったなあ。

 「W」の面々に会えたのが先ず嬉しいよね。久々にWの活躍・アクションから、いきなり結婚式というコミカルな展開。この力技が出来るのも、キャラのやり取りが確立されているからだろうな。そしてここからの過去エピがまたよかった。おやっさんかっこいいね!キャラもアクションもすげーかっこいい。また「W」にゲストで出てきたキャラがちょこちょこっといるのも嬉しかった。
 新キャラの荘吉の相棒・マツ。立ち位置も台詞もフィリップを連想させる相棒ぶりで、キャラの雰囲気も非常に良かったんだけど、まさかのどんでん返しが哀しい。悲劇だよなあ。こういう人の心の闇が持つ悲しさというのが、スカルの誕生に関わっていると言うのも、いいなと思う。荘吉とシュラウドが元から友人関係だったと言うのも成程〜と。でもこの頃は、あそこまで復讐に燃えた怨霊のような雰囲気じゃないのな。
 映画を観た時は、メリッサを山本ひかるさんが演じたのを、話がかえってややこしくなるような…と思っていたんだけど、あれかな。荘吉は彼女に娘の面影を見ていたから、みたいな理由だって解釈で、いいのかな?

 でもって「W編」はすげー面白かったのだけど、ちょっと「オーズ」は入り込みにくかった。あの信長復活ってシチュは、夏のライダー映画によくある番外編的な感じで面白いと言えば面白いのだけど、どうもいつも日曜朝に見ている「仮面ライダーオーズ」と乖離しているしている気がしてなー 「W」がTVシリーズの世界観まんまの感じでキャラとの再会を楽しんだ分、ちょっと展開に置いてけ堀を食らった印象。
 ノブくんが明知さんを好きになるっていうのも、悪くないんだけど、あの着物姿で舞う映像に違和感。ノブくんが信長だった頃の回想みたいに感じるんだよね。でもそれなら、彼女は明智光秀だったはず…とかつい思っちゃって。あともうひとつ、細かい部分だけど映司がバイト代をよく分からない連中に分け与えていたのも、ちょっと違うんじゃねーの?と思ってしまった。
 でも序盤から映司と比奈がバイトしまくっていたのが、ちゃんと理由があるんだよってラストで分かる構成は面白かったよ。

 仮面ライダーコアの登場、そして共闘!前回の映画でオーズが助けにきたのが、しっかり地続きになってるのな。映画名物、新フォームはタジャドルコンボ!アンクはいつの間にメダルを集めたんだよ!!まあいいか。タジャドルのお陰で何故かエクストリームまで羽が生えて、この辺は燃えだよな。二組のシルエット、特に翼の形がどう見てもブレイドとギャレンのジャックフォームっぽい(笑)クジャクって羽根はきれいだけど飛べないんだがなーなどといいつつ、形がきれいだからいいのだ。
 アクセルとバースも共闘!なんかこの二人のライダーは並び立つとかわいらしい(笑)後藤さん、バースになれたんだね〜 いやよかったよかった。

Wとスカルの物語が「仮面ライダー」のネガティブ面を見つめる形になっていたので、このラスボスはあり、かな。正直ちょっと舌戦も含めて理屈っぽいかな〜という印象もある。ヲタのライダー論に聞こえかねないところを、スカルの物語が良かった分、上滑りしなかったかなと。
 逆に映司が戦う理由を亜樹子に問われて「?」みたいなリアクションだったのが面白かった。彼ってそうなんだよな。だからこそオーズの物語も、「何故戦うのか」を問いかけるようなストーリー展開だったほうが良かったんじゃないか…と思うんだけどね。

 とにかくスカルのすべてがかっこよくてびびりました。いいねー マジでかっこいいね!ラストもよかった。お二人さん末長くお幸せに!と思わざるを得ない。うん。









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春も映画あるんだなあ。

 
posted by K at 22:52| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画・DVDなど

2010年01月28日

私が「宇宙戦艦ヤマト・復活編」がイマイチだった理由

えーと、全然感想とか書いてないんですけど、
ちゃんと「宇宙戦艦ヤマト・復活編」は見に行っています。

なんせ私のヲタ人生はヤマトに始まっているからね。
行くのどうしようか悩んでいたんだけど
同い年でやはりヤマトを愛していた過去を持つ友達(笑)が
「一緒に行こう!」と誘ってくれたので、喜んで観に行ったのさ。



いや〜
「良くも悪くもヤマト映画」とは言ったもので、私も同じ事感じたわ。

CGを使ったメカ描写は、独特の軽さはあるんだけども
視点を自由に動かせる利点を最大限に生かした戦闘機戦は見応えあったし
新キャラはそれぞれ個性を感じられたし
背後に流れる名曲の数々に思わず「おお」となったり
それなりに物語はまとめ上げてきているなあとも思ったし
いや、決して悪くはない。ボロクソに言うつもりは全くない。

でもなにかが違う。
私の中の愛するヤマトと、なにかが決定的に違う気がして
その答えを探していた。

でもって閃いたぞ。何が足りないと感じたのか。





それは… ロマンだ!男のロマンだ!!





いや、勿論私は女なんですけどね。
見当違いのこと言っていたら男性諸氏には申し訳ない。
その上ここから書くことは、ちゃんとした作品表ではなく、
単純な感想、私的思い入れなので、あまりまとまりはないんですが…


誰が言い出したんだ、男のロマンって言葉!
何故かロマン、だと男の持つモノで
ロマンティックって形容詞になると、女の持つモノになるなあ(笑)
ま、そこはどーでもいい。
私はヤマトにあってガンダムにないもの、それがロマンだと思っていた。


地球は謎の爆弾によって壊滅。赤茶けて死滅した地表。
恐ろしいほど圧倒的な週末のイメージ。
そんな中、宇宙の彼方から届けられる、美しき女王からのメッセージ。
14万8千光年の彼方の希望へ、絶望的な距離を一年以内に往復…

そこには不思議な美がある。神秘だ。
このヤマトの旅そのものが、限りなく魂を揺さぶる。

「さらば…」でも、ロマンはあった。
宇宙の彼方から迫ってくる謎の白い彗星。
はっきりと聞き取れない警告。祈りの姿の少女。
故郷を裏切るヤマトに一人敬礼する長官。
かつての敵との対峙…

まー「ヤマト2」ではちょっと神秘性はなくなっちゃったし
(彗星帝国の内部事情とか、テレサが肉体もってて恋しちゃうとか)
「新たなる」ではスターシャ引っ張り出されちゃったりとか
「永久に」ではロマンがラブロマンスに置き換えられたりとか
「3」では新興宗教とかデスラーとの友情とか色々あっちゃって
「完結編」では命の起源であった星が危機をもたらしてみたり
そんなこんなで手を変え品を変えつつ、確かにロマンはあったのだ。

ヤマトって、浪花節っぽいところもあるのだが
どちらかっちゅーと、バラードなんだよ。



それがなー、なんかなかったのよね。
上手く言えないけど、伝わるかなーこの感じ。
ぶっちゃけ政治色強すぎて引く。

てか、みんなヤマト復活編なんて見てない人が多いんだろうな(笑)







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やっぱり一作目だな…


 
posted by K at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・DVDなど

2009年12月14日

【ネタバレ感想】仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイドMOVIE大戦2010

 「仮面ライダーディケイド」と、「仮面ライダーW」。二つの物語が、世界観が、交差する。
 これはある意味、劇場版だから可能だった物語ではないだろうか。終わりと始まりを一度に観ることで、納得させられるある種の力業。しかしそこに不思議な感動があるのは、戦う男のかっこよさに痺れたから。

 白いオーロラの向こう側から現れる【仮面ライダー】…その姿を胸に刻みつけろ。それは戦う男。追い続ける背中。永遠の憧れ。いつか彼等に認められる人間になるために。







 【ここからネタバレ感想】







 昨日、観てきた。
 さて、どう感想を書けばいいものか… 正直、上手く文章にする自信がない。二つの物語の合わせ技であるのも、まとめて書きづらい理由の一つだ。だから久々に個条書きで書いてみようかなと思う。


 ●二つの物語が交差するその表現方法は、ストレートでありながらかなり意外。まさか "ザパ〜〜ン△東映△ザパ〜〜ン" を、三回も観るとは思わなかった(笑)手法として新鮮で、子供にとっても分かりやすかったんじゃないかと。三度目の時の交差のさせ方とかもナイス。

 ★「ディケ」は、なんかもう頭でっかちで観念的で、物語としては破綻しているよと思っていたら「ディケイドの物語はありません」と(笑)でもなんだかんだで、我々はディケイドの物語を観ていたわけで、だから結局、士も復活したしよかったねと。うーん、いいのか?これ。

 ★「ディケイド」については、また別に考察を書くつもりではあるけど、どちらかというとネガティブな感想になりそうなのでごめんなさい。「『仮面ライダーキバ』もアレだけ好意的な考察書いたじゃん!」と言われてしまいそうだけど、まだあれは物語としては成立していたからね。もう今から謝っておく。

 ★CGかっこよかった。特にディケイドの必殺技エフェクトのカードの使い方。士の復活のシーンとかも印象的にカードが使われていた。敵の大型メカは無駄にでかくて強そうな感じが劇場版っぽくてよい。

 ★Jさんは相変わらず笑わせてくれましたwww

 ★仮面ライダーキバーラは超かわいい〜 キバーラってキャラは最後までよく分からなかったけど、あのデザインはすごく好き。蜂女はもうちょっとかっこよくイケたんじゃないか?と思う。

 ★今回、一番納得できないのは、私的にタックル・岬ユリコかもしれない。何故?としか言い様がない。何故彼女を選んでしまったのか。しかも「誰も私のことを見てくれなかった」なんてセリフを言わせないで欲しかった。悲しすぎる。

 ★イカでビールはガイアメモリのせいとしても、鳴滝さんは何故…?それもこれも、すべてディケイドのせいだ!

 ☆「ディケ」パート比べて「W」パートは、劇場版としては少々小粒なスケールの印象。TV版で描かれていても不思議はないと思ってた。が!やはりディケがあってこその物語なんだよな、とラストで気付かされて唸った。

 ☆「仮面ライダーディケイド」の設定の特殊性を目一杯生かして、「仮面ライダーW」の精神の支柱を紡ぎ出したのは見事だった。特に個人的には、翔太郎のキャラづけに、ひと味物足りなく感じていた部分とか、フィリップとのパートナーシップや絆に欲しかった説得力などが、補完された印象がある。これは嬉しかった。

 ☆なんてったって、おやっさんのかっこよさだろ!文句なし。最高の大人の男。

 ☆今まで不自然に感じていたWのキメ台詞「お前の罪を数えろ!」にようやく納得がいく。これはおやっさんの言葉だったのだ。そして翔太郎とフィリップは、その言葉に相応しい男に成長していくのだろう。二人で一人の仮面ライダーとして。

 ☆異世界で戦う仮面ライダースカルとの対面。ラストのこのシーンには泣けた。会話も、それぞれの表情も非常にいい。このシーンが観られたから、私はこの映画には満足だ。

 ●要はディケの不満がWで吹き飛ぶという感じで(^^;;;






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既にTVシリーズは終わってかなり経つのに、まだ売られてるんだね。

 
posted by K at 22:14| Comment(1) | TrackBack(3) | 映画・DVDなど

2009年11月13日

【感想】マイケル・ジャクソン THIS IS IT【ネタバレ無し】

 なかなか行く機会が無く、昨日やっと鑑賞。
 正直、感動させられた。



 元々、マイケル・ジャクソンのファンだったというわけではない。何故かアルバム「スリラー」だけは持っていて、何度も繰り返し聞いたものだけど、後にも先にもそれっきりだった。しかし逆に言えば、POPSが人生に与えている影響が極めて少ない私でさえ、LPレコードを所有しているという超メジャー…それがマイケル。正に彼はKINGだ。
 だから、特にファンでもなく、理由や思い入れが希薄でも、「彼の遺作となったドキュメンタリーならば見る価値がある」と思えた。なんとなく、観ておかなくてはならない気がした。



 率直な感想を言えば、本当に観に行って良かった。マイケル・ジャクソンという男は、人として人を超えた領域に達していたのだろう、と思った。

 「人生は辛いだろ?だからなにかひとつ、確実に信じられるものが欲しかった…」

 映画の冒頭で、涙を浮かべながら語る、ダンサーの青年の言葉が胸に響く。
 信じられるもの、信じる価値があり全てを賭けられるもの。それにマイケル・ジャクソンとのステージを選んだ、青年の言葉がこの映画の本質を描いていた気がする。



 大多数の人間の支持を受けるカリスマ的な人物というのは、どこかその言動の中に、集合意識をチャネルして表現している気がする。以前、私は「崖の上のポニョ」の感想で、「これは宮崎監督が、男性原理的な競争社会に生きる現代人の、自己回復の過程で見た夢をトレースしたものではないだろうか?」と書いた。(http://zolda.sblo.jp/article/20423956.html)実は私自身、その気付きは的を射ているのではないかと思っている。宮崎駿氏の卓越した技術とイマジネーションが、それを可能にしたのではないかと。
 ポニョと「THIS IS IT」では受ける印象は全く違うが、どこか個人という枠を超えて溢れ出てくる、「根元的な躍動感」が感じられた。



 世界の才能が結集して、一つに集まり、輝けるステージを作ろうとしている。人が表現しうるなにかの、更にその先へ。マイケル・ジャクソンの持つ純粋さ、繊細さ、熱、美、祈り、声、ダンス…全てが彼そのものでありながら、どこか超然としている。
 そこには私達の知る"日常"はない。音楽と愛。個性と普遍性が織りなす光のステージの中で、ただ感動を受け取るだけでいい。ありがとう、マイケル・ジャクソン。









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観に行って良かった!

 
posted by K at 23:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・DVDなど

2009年09月04日

ゲキ×シネ「五右衛門ロック」 【ネタバレ感想】

 劇団☆新感線の2008年公演作品、「五右衛門ロック」。その舞台の臨場感をそのまま映像化し、スクリーンで再現してくれる ‘エンゲキ×シネマ=ゲキ×シネ’を観てきた。
 私はこの舞台を観ていない。恐らく生で演奏されるロックバンドや、細かく練り上げられた役者同士のやりとりやダンス、幕を使わず流れるように展開していく有機的な舞台は、恐ろしい程の迫力だろう。ちくしょー、観てみたいなあ。しかしスクリーンで観るこの「五右衛門ロック」も、ものすごく面白かった。
 濃くて愛すべき登場人物に、豪華でドハマリのキャスト。起伏のある見所たっぷりのストーリー展開を、舞台の空間を生かしきった演出で魅せる。長いはずの上映時間なのに、特に後半はあっという間に感じた。
 「かっこいいオッサン」はマジでいいね。

 満足満足。気になっている人は是非。でもってこっから下のネタバレは読まずに、是非劇場で堪能して欲しい!







   【ここからネタバレ感想】







 いやほんと、面白かった。

 全体のトーンは明るく、個性的な連中がワイワイと楽しそうにやりとりしているのだが、内容はかなりシリアスだ。それを感じさせないパワーと楽しさに溢れているのがいい。
 その「かなりシリアス」な物語の骨子は、すべてタタラ島の王・クガイが背負っているもので、よくよく考えると導入部分以外、全ての流れを決定づけ導いているのはクガイと島の運命だった。しかしそこに加わったトリックスターが主役を張ることで、とんでもなくカッ飛んだ印象すら残す。
 この五右衛門、とんでもない万能感がある。ちょっといい加減でテキトーそうで、逆にそのゆるみが魅力的で、キレる頭に冴えた腕。まあなんだ。ルパン三世なんだよね(笑)でもそのルパン三世を、スマートな若手ではなく、ムサいオッサンが演じているのが、たまらなくいいんだよ!(古田新太さん、ごめんなさい)変わり身の術だっけ?もー笑った笑った。ユーモラスでムサいんだけど、かっこいい。
 一方物語を支配しているクガイ。登場のシーンから、彼は自分が「罪を背負うものである」と言っている。キャラは謎に満ちているし冷酷にも見えるのだが、ずっとそのセリフが頭に引っかかって残った。五右衛門が謎を解きながらその真相に迫る展開なんだね。己の罪を自覚するが故に、全ての罪と罰を我が身に背負って去る。手を汚した者だけが出来る贖い。その大いなる父性が美しく、北大路欣也が素晴らしい。この男はほんと、いい男だよなーと思った。しかし哀しい男だな… 男の美学を極めたらここに行き着くくらいの、いい男ぶりだ。
 支える女達はそれぞれ奔放でありながら、支える対象の男たちを根っこの部分から理解している、いい女ばっかり!こういうのって、理想っちゃー理想だな〜 なかなかいねーけどな(笑)

 前半も息をつかせぬ展開の連続で面白かったけど、やはり後半がいいね。特に、穏やかな原住民の歌が聞こえてくるところから。なんか、この下りから物語のシフトがぐっと上がったのを感じた。
 クライマックスで女二人のやりとりの流れ「五右衛門なら!」から、大立ち回りに行くところ。クガイと息子・カルマが分かり合うシーン。そして海に没するクガイ。この辺りは自分の感動ボルテージがMAXで、ちょっと泣けた。いいところで気持ちを揺さぶってくる。こういう「燃えの配分」は絶妙と思う。
 そう言えば大立ち回りで、四人が名乗りを上げるところ。毛唐商人に「ブラボー日本の様式美!」とか言われてたけど(笑)あのルパンオチってのもある種日本の様式美だよな。
 でもって、所謂勧善懲悪の単純さではない、巨悪を倒して終わりではないところも、日本的と言うべきか。この物語では悪役は、商人達とか愛すべきボノー将軍夫妻とかなんだろうけど、彼等は「ちっちゃい」んだよね(笑)より大きな漠然とした悪意の存在に対して一矢報いるというか、鼻をあかして上前をはねる、という心意気が、心底気持ちがいいわけだ。
 こんなにいいお話なのに、最後はルパンオチで「わっはっは」で終わるのが爽快。舞台として面白いのはもちろんなんだけど、物語として良い。大筋がしっかりしているから小ネタが楽しい。

 えーと、登場人物では岩倉左文字が好きです(笑)かわいいなあ。
 キャストは誰も彼も本当にぴったりの配役。でもって何の予備知識もなく観に行ったから、松雪泰子が出演しているのにびっくりしちゃった(^^;;; 去年観た「メタルマクベス」では松たか子の声ヂカラと底力に驚かされたけど、松雪泰子もよかった。テーマ曲の歌は正直、ちょっと声質が合っていないと思ったけど、クガイと二人で歌うシーンとかは、すっごいいい感じだった。全体的にキレキレで楽しそうだったしね。

 とまあそんなわけで、濃厚な時間を過ごせました。御馳走様です!








五右衛門ロック
著者: 中島かずき


本体価格 1,800円 (税込 1,890 円) 送料無料

この本の表紙ではおとなしすぎるほど、古田新太はド迫力(笑)
 
posted by K at 10:21| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画・DVDなど

2009年08月07日

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール プラチナ「アルセウス超克の時空へ」
【ネタバレ感想】

 やっと今日、観に行ってきた。去年の映画が個人的にあまりノらなかったのもあって、今回はどうなんだろう?という気持ちだったのだが、予想外に良かった。
 一昨年の『ディアルガVSパルキアVSダークライ』、去年の『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』とこの映画で三部作完結。ポケモンと人との心の交流を描きつつも、巨大な神と呼ばれしポケモン達のバトルが前編で繰り広げられ、見せ場もたっぷり。ゲストキャラも舞台も限定されている分、物語が分かりやすい。余り難しいことは考えず、いやーよかったよかった、なんて言いながら映画館を後にした。




 【ここからネタバレ感想】




 とにかく!アルセウスが美しい。ディアルガ、パルキア、ギラティナと、それぞれ見せ場があってかっこいいのだが、やはりそしてその中でも一際神々しいアルセウスが非常に美しかった。この「神ポケモン」という設定は今ひとつよく分からないというか、すげーハッタリだよなーとは思うのだけど(笑)でもこれだけ綺麗な画面を作られちゃうと、なんか納得しちゃうなあ。
 キャスティング、アルセウス役に美輪明宏氏というのは、聞く前は「ん?」と思っていたのだけど、聞いてみると案外「いいじゃん」とおもってしまった。ちょっと現実離れした声の質感が、はまっていたんじゃないかと感じたよ。昔、「青い鳥」ってアニメで、夜の女王やってたんだよなー美輪明宏氏。ちょっと古い話を思い出しちゃったい(笑)
 「超克」という能力を持つ巫女が出てくる設定。これまたトンデモと言えばそうなんだけどね。でもこの場所が神殿であり、相手が神ポケモンであるということから、なんとなく納得できるかな。キャラデザもちょっと神秘的な雰囲気で、よかったと思う。ポケモンが怒りに囚われているときは心を見せられない、という設定も視覚的に分かりやすく伝わった。

 で、この作品はタイムパラドックスものでした。三部作の一作目でパルキアが空間を歪め、二作目でギラティナの反転世界が出てきて、今作にてようやくディアルガの面目役如(笑)とは言え、三作通して出ているのはギラティナだけだから、ある意味一番活躍しているのかも。
 未来が変わったことで徐々にからだが消えてしまうとか、あの辺のドキドキ感はなかなか。でもって折角アルセウスを助けて現在に戻ってきたのに、全く状況が変わっていなかったのが、ふっとアルセウスの意識が切り替わることで復元していく世界。序盤にギラティナにさとしが姿を見せて、その怒りを鎮めた展開を、最後にもう一度使うのもよかったね。
 ロケット団の拾った杖の中は空っぽになっちゃうのにはワロタ。必死で玉を守っていたから活躍するのかと思ったら、結局オチ要因だったのね(笑)

 それにしても、ポケモンの世界っていいね。
 何というか、世界が善良な精神に満ちている。自然も美しくて、人とポケモンと自然とが調和して生きている。今回の作品は特に序盤で豊かな自然の恵みが強調されていたのもあって、「実はそれがダモス達が、未来の子供達の住む世界を豊かにするために、人とボケモンが力を合わせて作り上げたんだよ」というラストに感動する。
 神と言われるアルセウスが、その中で「私もこの世界の一つだ」と悟る、というラストも非常に良かった。

 EDで、その懸命に働く人とポケモン達が描写されるのだけど、しっかりギシンもいたのにはホッとした(笑)こういうさりげない救いは、本当にボケモンの世界の良いところだと思う。
 あとEDと言えば、さりげなく三部作それぞれのキャラクター達のその後が出てきたのが嬉しかった。物語もなにげにちゃんと三作引っ張っている部分があったしね。一作目の「出会うはずのない二体のボケモンが出会ってしまった」理由が、それなりに明かされていたのも嬉しい。

 そんなわけで、とにかく私的には結構ジーンとしてしまったのでした。
 やっぱポケモンはいいなあ。私は生まれ変わったらポケモンの世界で生きていきたいと、改めて感じる一作だった!






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来年の映画はこの辺が絡んでくるんだろうな。

 
posted by K at 23:51| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画・DVDなど

2009年05月08日

劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 〜鬼ヶ島の戦艦 
【ネタバレ感想】

 またまた電王映画!前作の「さらば」はなんだったんだ?そんなツッコミどこ吹く風で、相変わらずの電王ワールド。シリーズ作品として潔い程の、一見さんはお断りの濃いぃ味わいにポカーンとする。
 そもそも電王映画も四作目。TVシリーズや劇場版もしっかりチェックしたコアなファンが見るであろう作品なんだから、彼等の期待にしっかり応えることこそが、この物語の最大の命題だろう。そこは満点をあげてもいいんじゃないかと思う。
 世界観を知っていることが大前提の映画なので、初見には敷居が高い。ファンのための映画。電王が好きなら是非。
 それにしても題名、長っっ





 【ここからネタバレ感想】






 今回はデネブが主役だったね。私はイマジンの中ではデネブが一番好きだったのでとてもうれしかった。いやー可愛いなあ、デネブ。ラストシーンも良かったしね。
 ストーリーは割と単純明快ながら、細かい設定は複雑。元来の良太郎役・佐藤君が…恐らく大人の事情で…主演せず、小太郎を持ってきたというのは「よく考えたなあ」と思った。ハナが自由の歪みでコハナになってしまった…という、これも大人の事情故のトラブルを力業でねじ伏せた設定を、ここに持ってきて生かし、更にユウというゲストキャラを結びつけたからね。こういう設定の捻り方は素直に感心させられてしまった。すげーなあ。
 今回のエピは、過去にしがみついてしまう少年が、現在の自分の立つ場所を受け容れるお話に仕上げている。愛する人の死が与える深い悲しみ、その拘束力は強い。が、最後に自分の意志で決別するのだ。少年の目に、強い光があってとても良い。ユウトというより天道総司っぽい顔だけど、しっかりした演技とメヂカラで、素晴らしい美少年ぶりだった。
 その母親の面影を見る女戦士にアッキーナ。熱演は伝わってくるんだが、ちょっとキャスティング的に残念な気はする。ちょっとイメージが女のコっぽすぎるんだよね。もう少し逞しさが欲しかったかなあ。まあその辺は大人の事じょ(以下略

 とまあ、主なストーリーはユウくんが引っ張り、その周りをデネブがウロウロして(笑)幸太郎を中心に戦って、あとはドタバタとイマジンコメディが繰り広げられるわけですが(笑)
 本筋とコメディのバランス、キャラのやりとりなど、「いつもの電王だな」という感じ。てか、どんどんパワーアップしている気がする。ナニゲに出てくるキバの怪物三人組の下りとかも、お祭りっぽくて面白かった。デンライナーで兄鬼を騙したシーンなんかは、私はバカバカしすぎて呆れてしまったわけだけど(^^;;;、劇場ではウケていたなあ(笑)あのシーンは鬼門だ。でもこのノリが許せないとダメだよねきっと!(笑)

 敵の鬼、なかなか強かったですね!序盤の描写の弟鬼とか、圧倒的に強く感じた。けど、あの位強くないと団体戦が卑怯になっちゃうから丁度いいや。悪役二人は豪華メンバーで、想像以上にハマっていてよかったなあ。二人の兄弟愛もよかった。あんまあーゆーの見せられちゃうと、可哀想になっちゃうけどね。
 ディケイドとディエンドも登場。どうやって異次元カーテン出して鬼ヶ島に顔を出したのかよく分からないけど、余り追求しちゃいけないんだろうな。途中の写真館の出し方とかは面白かったし上手いと思ったけれども。
 ディエンド、一体何をしに来たんだか分かりませんでした(^^;;; あーでも、召還ライダー三人は笑っちゃったな。何でこの取り合わせ?と思ったら、憑依シーンでそういうことか、と。ロッドフォームはG3っぽいデザインと言われていたし、コーカサスと王蛇は色あわせね。いやはや、軽〜いノリの王蛇は口惜しいけどウケたわ。中身は涼村暁ですか?みたいなさ。
 ディケイドはいいところで、ジークを引き連れて登場。ディケイドは影薄だったけど、ジークはかなりのインパクトで、てんこ盛りフォームが華麗に(笑)あの「体は1つキャラは5つ」の演技は相変わらずお見事。最初の映画で小太郎が変身したときは、小さな電王が出てきたけど、今回は普通サイズにデカくなってたね。
 CGの戦艦かっこえー。特にものすごい数の弓矢は痺れる。でもあれがあるなら、最初からデンライナーなんていらないんじゃね?

 まあそんなわけで、楽しく仕上がってますよ。NEOジェネレーションズってことは、まだ作るつもりなのかな…






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電王は続くよどこまでも。

 
posted by K at 13:23| Comment(2) | TrackBack(9) | 映画・DVDなど

2009年05月05日

劇場版・天元突破グレンラガン 螺巌篇 【ネタバレ感想】

 面白かった。が。ぶっちゃけ、これはTV版を見た人が堪能すべき映画だ。色んな意味で。
 余りにスピーディーな展開とカッ飛んだ世界観に、初見の人がついて行けるのか想像できない。というより、それを判断するには、私は「グレンラガン」を好きすぎる。もしも初見の方ならば、「とりあえず世界を守るため、奪われた女を取り返すために、巨大な敵に挑み戦う男の物語」くらいに思えばいいかもしれない。

 逆に。
 TV放映された「天元突破グレンラガン」を観て、面白いなあと思っていたのに、それなりの時間もお金もあるというのに、まだこの映画を観ていない君。
 もしもそれが「ちょっと外に出るのが面倒だ」という理由ならば、君は自分の怠惰な性分に活を入れるべきだ。
 もしもそれが「前にTV版で一度観たのに映画に行くのも馬鹿馬鹿しい」という理由ならば、劇場で「予測の斜め上」とはどんなモノか、君自身の目で確かめるといい。

 帰り道、私は「やられた!負けた!」という気分だった。
 去年公開された前作【紅蓮篇】を観た後、きっと誰もが「面白かったんだけど、この後一体どうするんだろう?」と思っていたことだろう。私もその一人だった。まとまるのか?しかも「あれ以上」を作れるのか?と。だがそんなファン=自分が勝手に作りだしていた限界を、突破してみせてくれた劇場版だったと思う。
 スタッフの螺旋力の凄さに目眩。こちらも気合いを漲らせて観るべし!





 【ここからネタバレ感想】





 これはまいった。前編である【紅蓮編】はアニメの11話まで。残る15話分のエピソードは、複雑な舞台設定と濃密で熱い戦いの連続。本当にどうやってまとめるのかと思っていた。それがここまでキレイにまとまるとは!
 しかも短くしたことでむしろ、状況もキャラの心情も、シンプルに分かりやすくなっている。これは驚きだった。随所に散りばめられた新しく書き下ろされたシーンは、どれも短い中に必要な要素が盛り込まれ的確。細かいセリフの直しなどもあって、「TV版の反省点」を生かしきっていたと思う。
 その上で、スケールの大きな戦いの連続となる終盤の決戦。あの最終回の怒濤の展開の、更に上を魅せたのはすごい。名セリフの数々はほとんどそのままに(これはとても嬉しかった)、スケールアップした戦いを繰り広げ、映像表現もさらに上に挑んだ勇気。それだけの尺を最後にとっておけた構成力。TV版の全27話と【紅蓮編】の存在が、更なる挑戦を強いてしまったのだろう。あの最終回を、もう一度繰り返すだけではダメなのだと。
 限界の、さらに上に。総集編映画という妥協をしなかったスタッフに、心から敬意を表したい。

 ストーリーはシモンとニアを中心に進んだ。TV版第三部に当たるパートは、かなりの尺をロシウの苦悩と挫折に割いていたし、そこが面白味でもあったのだが、そこはばっさりと切っている。その代わりにニアのプロポーズの返事のシーンや、牢屋でのシモン覚醒など、非常に重要なシーンを盛り込んだ。特にニアの日記はタイトル直後から何度か描かれ、物語の中でとても印象的に綴られている。
 また、ニアとの対峙で本編にはなかった「これがアンチスパイラルの最大の罠だった」というシモンのセリフを付け加えたのは大きいと思う。何気ないが非常に含むもののあるセリフ。シモンにとってのニアという存在の大きさを示すと共に、アンチスパイラルという敵の手口と、その突破の鍵がさりげなく提示されている。
 冒頭とクライマックスの戦いが、ニアの目の前での「シモンとボスとの殴り合い」であるのも面白い構成だと思った。彼女を生み出した源でありながら、閉じこめ束縛する父性と、彼女に自由な個への進化を指し示す男との一騎打ち。同じ男性原理ながら、真逆の方向に動く力の対決。正にアンチスパイラルVS螺旋族だなあと。その前に出てきた無限大のシンボルも印象的で、この戦いそのものが宇宙の理なのかと思わせる。
 ニアを失うことに対する覚悟も、TV版より分かりやすく描写され、戦いの後日談で花を植えるというエピを入れたことで深みを増している。

 その他の登場人物。物語をばっさり切ったお陰でグレン団生き残りました!特に子持ちのマツケンめでたし。キタンだけは犠牲になったけど、あのキタン玉砕シーンはTV版そのままでよかった。パラレル世界でのカミナとの会話や、彼の死を悼む三姉妹のシーンを入れたのも嬉しい。
 ヨーコとヴィラルも、すごく良かった。グレン団の面々も含め、新作カットが非常によい。酒場での会話や、ニュースを見る教師ヨーコ、ヴィラルの「アディーネ様の尻尾に比べれば」、グレン団全員揃ってシモンを助けに来るところ、出撃前の杯など。追加セリフもシーンも最低限で最大の効果を発揮していると思う。
 追加シーンで一番笑ったのが、ロージェノムのハッキングだな〜 シリアス一辺倒の後編の中で、あのシーンはムチャムチャ「グレンラガンらしい馬鹿馬鹿しさ」に溢れていた。
 唯一、「これはTV版の方が良かった」と思えるのが、ロシウの自殺未遂のシーンなのだが、この展開で正解ではないかと思う。いや、私は登場人物の中ではロシウが一番好きなのだけど(笑)彼の物語を描くと、シモンとニアに特化したフォーカスがぶれてしまうのだ。映画版は、これでいい。

 全体として、すべてTV版をトレースしつつ、正に「ドリルが一回転したが如く」上のレベルに仕上げてきている。だから元々のドラマを見ていた人には非常に分かりやすくなっており、スッキリと観ることが出来るのだ。反面、初見の人には目が回る展開だろう。
 観に行く前は「さすがにTV版は繰り返し見たから、感動で泣いたりとかはないだろーな」なんて思っていたのだが、とんでもない。号泣でした。いやー分かっちゃいるんだけど(笑)やっぱり全体から来るパワーがすごいよ。なんか作品へのスタッフの熱意がそのまま画面になって滲み出てくるんだな。

 こういう作品を見られたのは幸せ。いやほんと、よかった。
 唯一残念なこと。それは映画館にいた家族連れが、うちの他は一家族しかいなかったこと!子供達はこういう良質なロボットアニメを見なくちゃダメだっ
 …まあちょっとエロっちいところもあるけどさあ。その辺はしゃーないだろ、ドリルなんだから!(笑)






劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌篇 サウンドトラック・プラス


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この絵、すごく好きだ。

 
posted by K at 20:35| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画・DVDなど

2009年04月20日

ウォッチメン WATCHMEN 【ネタバレ感想】

 80年代、世界が東西に分かれ、強い緊張感の中で終末時計の針は確実に時を刻んでいた。その中にあって、アメリカン・ヒーロー達は何を考え、行動するのか?
 アメコミヒーロー作品としては、非常に重い。しかし独特の突き抜け感もある。緻密な構成で、上映時間の長さを感じさせない。見終わった後、よくここまで描ききったなあと感心しつつも、深く考えさせられてしまう作品






 【ここから、ややネタバレ感想】





 最初に言っておく。私はアメコミヒーローを知らない。いや、もう少し正確に言えば、アメコミそのものを読んだことがない。
 そんな自分がこの作品について語るのは、余りにも無謀、どうしようもなく無知。損なことは百も承知なので、詳しい作品の分析などは他の方に任せたい。恐らくこの映画の奥には、膨大な情報量が内包されているのだろう。原作を読んだ方ならば、「この映画だけでウォッチメンを語られちゃ困るよ」とおっしゃるのではないだろうか。

 初見でもその程度のことは察せられる程に、各キャラのバックボーンに深みを感じるのだ。この映画「ウォッチメン」に描かれているヒーロー達、そしてその先代とも言える「ミニッツメン」、彼等一人一人に物語がある。序盤にさらりとピックアップされる彼等の人生。物語が進むに連れて、その点描が線で結ばれ、現在のヒーロー達の陰影となる。
 この「ウォッチメン」は、徹底してヒーロー達は、超人的な力を持ちつつあくまでも「人間」である。人であるが故に悩み、人であるが故に社会と不可分だ。社会は病んでおり破滅寸前。その深い闇は弱者にのしかかる。犯罪を生むのはもちろんのこと、決してヒーロー達の前を素通りしてくれないのだ。むしろヒーローであるが故に、その陰影がくっきりと見せ付けられる。

 登場人物は皆、魅力的であると同時に、深い苦悩を抱えている。ヒーローがヒーローとして生きられない時代であり、このドラマを包む空気は限りなく重苦しい。
 それが物語中盤を過ぎて、ダニエルとローリーがロールシャッハ救出に向かうシーンで、なにかが一変するのだ。ヒーローのコスチュームに身を包み、刑務所で悪人をなぎ倒しながら
前進する彼等は、恐ろしくかっこいい。そこから物語も急展開を見せ、怒濤のラストに突き進んでいく。
 全てのドラマが終わった後の余韻もよかった。あの後どうなったんだろうなあ…

 最後に蛇足ながら。
 ディズニー映画「Mr.インクレディブル」と見比べてみると、ちょっと面白いだろう。もちろん「ウォッチメン」の方が先に出た作品なので、「Mr.…」の方がリスペクトなのだろう。それは百も承知で見ても、かなりその違いが楽しい。「Mr.…」が徹底的にファミリー目線であるのに対して、原作であるこちらはその真逆の立ち位置のストーリー展開だ。
 描こうとしている世界が、どこに向いているかで此処まで違うものなんだね。どちらもフォーカスにブレがなく徹底しているのがいいな、なんて思った。






Watchmen


本体価格 3,400円 (税込 3,570 円) 送料別
在庫あり(1〜3営業日内に発送予定)

正直、ハマるのか、拒絶するのか…
posted by K at 22:44| Comment(2) | TrackBack(1) | 映画・DVDなど

2009年03月19日

ヤッターマン 【ネタバレ感想】

 あのアニメが実写映画化された!
 TVアニメもリメイクされて放映中ではある。が、間違いなくこの映画「ヤッターマン」は、あの70年代後半の土曜の夕方に放映されていたアニメの実写版だ。
 ぶっちゃけ、ヤッターマン映画化の話を聞いたときは「どーすんだよ一体」と思ったものだ。あの無茶苦茶なギャグアニメをそのまま映画化するというのは、色々と無理があるのは言うまでもない。だが、その【無理】を逆手にとって楽しませてくれたと思う。メカ戦は無駄に迫力があるし、馬鹿馬鹿しいシモネタも楽しい。
 余り期待しないで見たのだが、思いの外面白くて満足度が高かった。EDテーマとテロップが終わるまで席を立たず、その後のオマケも楽しむべし!





【ネタバレ感想】




 余り乗り気でなかった息子を、無理矢理引っ張り出して観に行ってきた(笑)昨日、同じ三池監督の「ケータイ捜査官7」の最終回に泣かされたばかりだったので、なんとなく今日がベストタイミングかなと思って。母親に付き合わされた息子は不満げではあったけど、見始めたらそんな気分はどこ吹く風、最後までノリノリで楽しんでいたぞ。
 周りを見ると、子供率はそこそこで年齢層はバラバラ。嵐の桜井くん目当てっぽい女の子達もいたな。

 しかしアニメの実写化、と言う意味では、かなりいい線だったのではないかと思った。実写にしてしまうことで、ちょっと「えええ」になってしまう部分を、逆に笑い飛ばす感じ。冒頭、ドロンボー一味のせいで惨憺たる有様の渋谷はすげえよ。ここまでやるか、みたいな(笑)なんかあのシーンで、この作品の描こうとしている世界観の全体が見えた気すらしたね。
 ヤッターマンとドロンボーの馬鹿馬鹿しい戦いが、ちゃんと再現されているのはなかなか。ケンダマジック、すごくいい感じだ。再現と言えば、ドロンボー一味が歌を歌って踊りながらメカを作る様子を、あんな風に再現してくれるとは思わなかった。すごくいいね、あれ。また細かいことだが「ハッチ公前広場」とか「ナルウェーの森」とか、変にいじった地名も原作リスペクトで楽しいな。
 メカ戦はかなり凝ったCGで楽しませてくれた。デザインはあのフザケたメカだし動きもコミカルなんだけど、妙に重々しくて(笑)凄まじい。あのヤッターワンが現地に向かうシーンとか、描写しなくてもいいのにここまでやるかと(笑)てか、こーゆーのやりたかったんですか?みたいな(笑)ちゃんとドロンボー達の商売=巨大メカ=ボヤッキー達の武器が、それぞれ統一モチーフになっているのはさすがと思ったよ。

 ストーリーも良くまとめたんじゃないの?元々知名度のある作品故に、見に来る人も「分かっている」人ばかり。そんな条件を最大限に生かして、ある程度ぽんぽんと進むストーリー。ちゃんとドクロストーン関連もまとめてきたし、ゲストの少女の成長物語もハッピーエンドで完結したし。あのドロンボーの別れのシーンは、本当にヤッターマンの最終回そのままだよね!多分ドロンジョのセリフとコスも再現していたと思う。
 それに、なんだかんだで正義の味方としてのヤッターマンの姿勢が良かった。ちゃんと貫くところは貫いているし、その姿が少女に影響を与えるというのもいい。ドロンボーを助けてやるのも、彼等に思い入れてしまう観客にとっては嬉しい描写だ。やはり基本はヒーローものなので、その辺が真っ直ぐなのは気持ちいい。

 全体として、ドロンボーとヤッターマンの描写バランスが程良かったし、その辺の割合も原作準拠というか、それらしいなあと思った。ドロンジョの恋のあたりは、物語の中でいいスパイスになっている。
 しかしドロンボー三人組のキャスティングはよかったなあ。最初深キョンのドロンジョ様の声がちょっと細くて弱いな〜なんて思ってしまったのだけど(まあオリジナルは未だに声ヂカラの衰えない大御所だしね)、観ていくと段々と慣れてきた。なんせキレイだったよドロンジョ様!個人的にはトンヅラが男気溢れていていいね〜と。
 もちろん正義側も良かったよ。今まであまり桜井翔くんに興味はなかったんだけど、ちょっと惚れそうになった(笑)女の子二人も、エロっちいシーン含め笑顔爽やかに熱演。こういうの好感持てますね。
 うちの息子は「ジャンボパチンコ」に大ウケしていました。シモネタ大好き小学生♪ですみません(^^;;;
 唯一残念だなあと思ったのが、変身シーンかな。もうちょっとヤッターマンの変身は、なんちゅーか、エロスが欲しいんですよね。特に二号の方。上手く言えないんだけど(笑)

 まーそれにしても楽しかったよ。懐かしいBGMの数々はもちろん、山本正之の主題歌聞けたし!ヤッターキングも出てきたし!まさかのオリジナルキャスト実写出演もあったし!
 あのアニメを愛していた人なら、「これこれ!」と思う部分も沢山あると思う。楽しいバカ映画ながら、手抜きは感じさせない娯楽作品です。





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ちょっと着る勇気はないなあ(笑)でもこのコス、かっこよかったよ。

 
posted by K at 23:21| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画・DVDなど