久々に日記、それも考察系の奴を書きたいと思う作品があった。
先日大団円を迎えたド深夜アニメ「キルラキル」だ。
「キルラキル」は来週が楽しみで楽しみで仕方ない日々だった。
アニメで早く次が見たくて悶えることなんて、「宇宙戦艦ヤマト2199」が終わった後はもう10年ないかと思っていたら、まさかこんなに早く訪れるとは。いや。「ヤマト2199」はこよなく愛してはいるけれど、それがもたらしたのは大いなる満足とトラウマの解消(笑)であり、日記に書きたいという衝動まではなかった。「キルラキル」は、見終わった後言葉が溢れて困っている。
そんなわけで、久々にキーボードを叩かざるを得なくなっている。
でもこんなに夢中になった「キルラキル」ではあるのだが、最初から引き込まれたわけではなかった。むしろ私が本気でハマったのは、7話からだ。
それまでは「面白いけど乗り切れない」どこか自分でも釈然としない思いを抱えて見ていた。…VCに堀内賢雄氏と稲田徹氏がいなかったら、視聴辞めていた可能性もなくはない、かもしれない(笑)
その理由を話す前に、この動画を見て欲しい。2分ほどの動画だ。ヲタキング(懐)岡田斗司夫が「キルラキル」について語っている。
【アニメ】キルラキルはダチョウ倶楽部!?
https://www.youtube.com/watch?v=Hx1cRy2QyOQ
動画を見終わって、まあファンとしては「これ序盤だけ見てそう言ってるんだろうな」と思うわけだけど、実は私は岡田氏の言いたい事がよく分かってしまうのだ。
いやー、ぶっちゃけ感覚にマッチしなかったのよ、序盤。
だってさー。もう演出が足し算と掛け算ばっかりでさー。固有名詞はおしなべてややこしくて覚えにくいしさー。しかもその度に赤くてデカくて太いロゴが出て来てクドいしさー。キャラもなんかよく分かんない事言ってるしさー。画面全体のテンションはとにかく高いしさー。女の子がいきなり問答無用にフルボッコされるのもドン引きしさー。
昭和テイストって言うけど、あんまりそこにも惹かれなくてね。確かに昭和的な「学園制覇スケ番一代記」な感じとか、主人公・流子が居候する満艦飾家はキャラデザも背景もそこだけ「芝山努の世界」だったけどw むしろ私は昭和と感じる事は少なかったのだ。
というのも、昭和と平成の大きな違いって、やっぱ時間の密度なんだよなー。「キルラキル」はそれこそ作品の密度は平成の最先端を行くほどの濃密さであり、そこには昭和的な時間の流れは一切ない。だから多分私は、あまり懐古的な視点でこの作品を感じ取る事はなかったのかなと思う。
ま、そんなわけで面白さに乗り切れずに6話まで見て、7話でまんまと作品にハマってしまうわけだ。
そこからはもう、夢中よ。ただのファンだよ、ファン!(笑)
じゃあ7話になにがあったのか。…一番単純な答えとしては、あの足し算と掛け算ばかりの演出を含めた世界観に「慣れた」のだけど、一番の理由は満艦飾マコだな!
この7話で、初めて私はこの奇想天外天真爛漫なヒロインに思い入れが出来た。彼女を好きになれれば、このやたら熱くて密度の濃い、そのくせどこか捉えどころの難しい作品を受け入れられたのも同じだ。
そして私は、今までの自分の「物語」そのものへの考え方とか感じ方に、根本的な揺さぶりを受ける事になる。
とまあ、ここまで書いているけど、こっから先はネタバレだ!
ホントに面白いアニメだから、少しでも見ようかなと思ってる人は、続きは絶対読んじゃダメだよ!
頭真っ白にして、最初っから見る事をお勧めするのであーる。
2014年04月02日
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