いやあ、終わってしまったなあ、「ゴセイジャー」。毎年の事だけど淋しいものがある。
全員での名乗りながらの変身。最終回は生身で名乗りポーズを取るのが定例になっているけれど、今回はこういう形で挿入されたね。シーンとしても良かったし、そこからタイトルへの流れもきれい。下の「護星者」って漢字がどどんと出てきてサブタイトルとマッチさせたのも面白い。
そこからの戦いは、割とあっさりとしていたように思う。ブラジラの円形に出てくる羽根ビームはかなり強力だったようだけど、全員の力で戦い押し返したし、その後の巨大戦は久々のスカイランドシーセイグレート。ヘッダーさん達も含め総力戦ってチョイスだな。皆で戦う、という彼等の趣旨に合っているのは好ましい。必殺技の〇距離発射もいいね。そこからまた等身大に戻って戦って、さらに楔の動きを止めて… イベントが多くて一つ一つがあっさりとして感じるんだな。
最後のブラジラとの一騎打ちの時、「何故そんなに地球を破壊したいんだ?」と改めて問うたのはよかったね。ブラジラが自分の力に溺れて完全に上から目線でしか地球と命のことを見る事が出来なくなっているのがよく分かる。この時の問答があったからこそ、最悪の事態にあって「ゴセイパワーは誰かの為に使った方がお互い幸せになれるのに」「俺達、どうして分からせてやれなかったんだろう」なんて言葉が出てくるアラタの心の美しさが光る。
ブラジラの命と引き換えにダークゴセイパワーを注ぎ込まれ、動き出す楔。護星天使たちは、彼等のゴセイパワーを最大限に使って闇の力を浄化する。ぶっちゃけ「え?」と思うほど単純に浄化されちゃった気もしないでない。「未熟だからこそ、地球の素晴らしさをもっと学ぶ為にこの力を与えられた。だから俺達はゴセイの力でこの星を守る!」という気付きも、もうちょっと違う言葉の方がすんなり入ってきた気もするんだよな。それでも、鳴り響くテーマ曲をバックに、五人の背中に羽が生えて空中に舞い上がる画は素晴らしく美しくて、なんかもう細かい事はどうでも良くなってくるから不思議だ。
五人は見習いは取れたけど、地球に残る事を決め、それぞれ天知親子と別れて新しい学びの日々へと向かった。ノゾムは呟く。「ありがとう、護星天使」…
「天装戦隊ゴセイジャー」思ったんだけど、流れとか理屈とかはちょっと雑な気がするんだよ。今回の最終回とか見ても、そう感じてしまうんだな。
でもなんて言うのかな… あの護星天使たちの純粋さって、何とも見ていて気持ちの良い清々しさや温かさがあるなと。金色の大きな羽根を背中につけて空を舞う姿は、感動的ですらあった。
恐らく見ている子供たちは、私が「ん?」と思うような難しい事は分からないだろうが、彼等の純粋さが奇跡を呼んで、闇を浄化し地球を守ったのは理解出来たろう。その美しい画面は心に残ったろう。これはとても大切な事だよな、と思うんですよ。正にヒーローが見ている子供たちに『種を蒔いていた」わけだ。大切な仲間。自分たちが作り出す未来。力は人の為に使うほうが幸せになれる…
「また会えるよね?」というノゾムに「護星天使は人には気付かれなくてもいつでもそばにいる」と答えるアラタ。夢がある。最初のうちはよく、人々から悲しい記憶を消す天装術を使っていたけれど、あれだってそうだ。私達が日常で知らないうちに、護星天使に助けられているのかもしれないという夢につながる。最初から最後まで、実はあなたの周りに天使はいるんですよ、という可能性を残して物語を締めくくった。
個人的に、私は自分でも意外なほど、この「天装戦隊ゴセイジャー」が好きだった。ふと「あ、結構好きなんだな自分」と気がついたのは、五人がアイテムを持って歌って踊るという、なんとも玩具 のプロモ臭バリバリのエンディングを見てからだ。この天使たち、かわいいじゃないかと。
自分の使命に対して真っ直ぐで、仲間を信じて任せ、自分のすべき事をすると言う姿勢が一貫していたのも良かった。ヒーローとしての純粋さ善良さが、本当に気持ちよかったね。
あと、これだけフルスイングのボケ揃いのヒーローも久々だった。なんだろうなー、「グランセイザー」というよりも、「ウルトラマンメビウス」のヒビノミライがたくさんいるような(笑)ボケに対して突っ込むんじゃなくて、謝罪と許容(「…ごめん」「い、いいんだ」)で流しちゃうとかさ。あーあ、もっとアホ展開のお話も見たかったなあ。
戦隊ヒーローとしてはかなり珍しいキャラ付けだったと思うけど、成功したんじゃないだろうか。『天使』などという、ちょっとファンタジックで、下手するとうさんくさくなってしまいかねない設定だというのに、物語が進むにつれて説得力すら感じさせた。最終回の金色の羽根を纏う五人の神々しさこそ、護星天使という存在が戦隊ヒーローとして降臨していた証だろう。
私はこの「天装戦隊ゴセイジャー」を見た子供たちが、心の片隅でもいいから、護星天使のスピリットの種を蒔いていてくれたらなあと思う。そしてこの世界のどこかで私達を見守っているのであろう、天使たちに夢を抱いてくれたら素敵だなあと思う。
護星天使たちに出会えて良かったなあと、そんなことを感じた最終回だった。
ありがとうゴセイジャー!
ゴセイテンソード


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未来の救世主〜♪
一年間、その成長を見守ってきた身としてはこの時期は無性に寂しいです・・・。
五人が手をつないで天使のような(って天使ですね。彼らは元々。笑)神々しい羽根を羽ばたかせて地球を守ったラストシーンは
胸がジーンとしました。
やっぱり戦隊って、ベタと言われようともあの燃えの展開に主題歌がかかると気持ちがブワァ〜!!!と盛り上がります♪
姐さんがおっしゃるとおり、ピュアでどこまでも人の良い天使たちには毎回ほっこりさせられました。
役者さんも、皆上手だったしアフレコも上手だったし、変身後のアクションも毎回素晴らしくて。
ただ、やっぱりもう少し納得のいく脚本で見てみたかった・・・という思いが拭いきれないんです・・・。
コメディー回等に傑作もあったし、コロのお話では涙したし、次の回のハイドとデータスの回も好きだけれど、もう少し違う脚本なら、もっと違う天使たちの顔も見られたのかな・・・と。
なぁんて思ってしまうのは、昨年度の、伏線はりまくりの、運命背負いまくりの、命かけまくりの侍ストーリー後遺症でしょうか・・・
どちらかといえば、ゴセイジャーが本来の正当な戦隊路線だと思うのですが、
昨年度あんなもの(最上級の敬意を込めて)を見せられてしまい、戦隊番組に対する見方が偏ってしまったのかもしれません。
ストーリー展開にしてもセリフにしても、どうしても昨年度の侍達の物語が脳裏をよぎってしまい、純粋にゴセイジャーの物語に没頭できない自分がいました。
相当重度な侍後遺症ですね・・・苦笑
そんな、ちょっと失礼な視聴をしてしまったのが天使たちに申し訳ないです。
感想にとっても共感しました。
私もあのEDが大好きで、天使達がお気に入りでした。それは自分でも意外な程で(笑)理屈ではなく、やはりその善良さと純粋さにココロ和んだのだと思います。
特にお気に入りは元気な妹に振り回される天然ボ‥いや純粋イケメンのお兄ちゃん(笑)でした。
キャラに対する愛着でいえば前作をはるかに上回る程です。
それ故に作品自体の残念感が凄まじものとなってしまいましたが(笑)
子供番組としての方向性は正しいと思います。
ただ、なぜキチンと設定しそれを分かり易く説明してくれないのか。このテのお話はそこがキモだと思っている私には不思議でなりません。
せめて、荒川&中川コンビの海のお話回のようにハジケまくってくれたらよかったのに(ブツブツ)
レスキューファイヤーのように毎回、熱血燃え展開ばかりでも物語のホンカンがはっきりしないとイタいばかりで‥しまいにはあきますわ。← こらこら
作品的には全く納得いかないのに、キャラと絵面は好きという困った番組でした(笑)
天使の羽ばたきと救いのシーンはホント素晴らしかったですよねーー。
同感です。
こんにちは!
やっぱり一年間も見ていた彼等と会えなくなってしまうのは寂しいですよね。
今回の戦隊の最大の魅力は彼等自身だなあと思っていたのもあって
殊更そう思いました。
やっぱり主題歌かかると燃えますね。
戦隊の主題歌はストレートに作品の世界観を謳っているだけによく合いますよ。
ゴセイジャーの歌はメロディも編曲もきれいで飛翔感のある曲調だから、
あの浄化のシーンにはマッチしてましたよね。
そうそう、役者さん達はアフレコ上手でしたよね。声がはっきりしていて。
キャスティング良かったなあ。
毎年毎年、いろんな戦隊がやってきて戦い抜いて去っていくもんだから
ぶっちゃけ、前年の番組と比べてしまうのは仕方ないんですよ(笑)
まあ侍戦隊はその中でもレアケースじゃないかな。
私も多くの戦隊を見てきた訳ではないんですけど、あそこまでストーリーを
一年間のスパンで練り込んできているのはなかなか…
どっちが好きかは好みじゃないかなと思いますね。去年のは重すぎた、って
人もきっといるんじゃないかと思います。
それにしてももうちょっとなんとかならんかねーと思いつつ見ていた
「ゴセイジャー」ではありますな(^^;;; キャラが良いだけにねー
>>あんじーさん
こんにちは!
そう、あのEDは何故かものすごく好きなんですよ〜
彼等の笑顔が抜群に良いんですよね。本当に楽しそうに歌ってるから!
私も実はお兄ちゃんが一番好きでした。
お兄ちゃんが悪口の聞こえるウロコを付けられちゃう話は良かったですねー
前作はキャラと一緒に自分もうんうん考えてしまったんですが
今作は「もーかわいいなあコイツらは♪」って和んじゃってねえ。
私もこのキャラクターの愛すべき天然振りを存分に生かしたエピが
沢山あれば盛り上がったのになあと思っています。
私の中でベストエピはあの海のお話ですよ(笑)
あーゆーのが最高に似合ってかわいい五人だったと思うんですが。
じゃあ何が悪かったのか…と言われると…難しいんですよね(笑)
正直な印象として作品としては今一つではあるけれど、
ヒーロー像としては非常に新鮮で愛すべきものに仕上がっているから
まあいいかなーとも、だからこそ残念とも感じられます。
個人的にあの羽ばたきのシーンにハートを持ってかれてしまって
「いいんじゃね?」に傾いてますわ。