宇宙の平和を願うレイ。レイオニクスバトルを超えたところにある目標が、彼をより強くする。戦う事でそれを改めて知ったダイルの進言は、案の定、司令官に罠として利用されてしまう。「罠かもしれない それでも行く。俺はダイルを信じる」それまでのレイとダイルのやり取りが非常に熱く真摯な印象だった分、その卑劣さがやるせない。
レイオニクス抹殺計画は、元来はペダン星を救うための策だったはず。でも司令官の言葉を聞くと、やはり結局全宇宙の覇権を手にするのが最終目的らしい。ペダン星と言うのは力が全て、という理念らしいから十分納得。レイオニクスを洗脳して使う、という発想も、狂った科学を思わせるね。
「この世界には力より大切なものがある!」と言うダイルの言葉にはっとするハルナ。ああ、これはハルナの言葉だったなあ。ペダン星関連のエピでは、この辺のテーマを繰り返し語っていたけれど、ちゃんと完結させたなと思った。
司令官、冷酷さがいい。「ペダンに憶病者は不要です」ステッキの使い方が印象的で、くるくるっと回す感じもクール。きっちり悪役でした。
バードンvsゴモラ。レイオニクスは「どっかで見た事あるけど何者だっけ?」と思ったら、息子が「あいつ、レオが出てきた時のやつだ!」と教えてくれました。そーだそーだ。あの妙に丁寧なしゃべり方!(笑)えーと、リフレクト星人ですか。それにしてもバードン相手に、余裕のあるレイの表情。ゴモラも空中を飛ぶバードンをしっぽではたき落とし、くちばしを白刃取りしてそのまま超振動波!楽勝でしたな。
仲間が電磁ネットの囚われた上、もんのすごい数のキングジョーブラックが!恐ろしいほど後から後からやってきて、さすがにこの物量にはびびる。でもってたまに赤いのがいる(笑)まあちょっとこれは仕方ないんだろうなあと思いつつも、ちょっとKJBの行進のカットに、かなりアレなやつがありまして…(^^;;; それを見るたびに息子が「ソフビが歩いてるwwwww」とか笑うもんだから、シリアスなシーンなのに気分がそれちゃいました。うーん残念。
それでもこの大量に現れるKJBというシチュは、科学力と力で宇宙に君臨しようとするペダン星の理念が、視覚的にに表されているから面白いなと思う。
ゴモラはレイオニックバーストに。身体ごとぶつかってしっぽも活用。リトラとミクラスも参戦でがんがん倒すが、多勢に無勢。KJBが取り囲んでの一斉射撃のシーンは、見ていて痛くなってくる。仲間を気にして力を出せないレイ。瀕死のダイルが撃たれつつも彼等を救い、そこからの大逆転はお約束ではあるけど熱いものがある。なによりボスの「心を持たぬ科学は悪魔の力だ。それを今、お前達に返してやる!ペダニウムランチャー、撃(て)えーーーーっ」はよかったね。セリフの熱さ、ペダニウムランチャーをダイルから受け取った経緯、大量のKJBを一掃する快感、全てがリンクした。落ちてきた赤いキングジョーに潰される司令官。それも悲惨ではあるが、因果応報はちゃんと描かれるべきだからね。
EDテーマが流れ、累々とKJBの残骸が地表を覆う。夕日の中の墓標。勇敢なる戦士を弔っての敬礼… 余韻の残るラストで、このエピに相応しかった。うーん、あと二話か〜
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この映画、楽しかったねー