「ゴセイジャー」も三話目。私は個人的に「最初の三話でキャラが立たないと取り返すのが難しい」説を唱えているのだが(笑)「ゴセイジャー」はそういう意味ではいい感じになってきていると思う。五人の天使たちの個性がそれぞれの属性にリンクしていて、枠がしっかりしているな、と感じた。
「天知天文研究所」への居候も決まり、能天気ペアの前向きぶり。孤独に色々と調査しているシーク。野性的に暮らしつつ、トレーニングのランディック兄妹。性格の違いがライフスタイルに出ているようで楽しい。とは言え一人だけのシーク、兄妹である分保護被保護の関係で成立しやすいランディックと比べ、スカイックの二人は、まだ個性がダブるね。
今回の主役、ランディック兄妹。兄の半人前扱いに不満のモネが、一人で戦おうと余計に反発する流れはいい。彼女の才能はあるけど努力を嫌い、派手な必殺技を決めたがる未熟さ。それを悪い癖だと思いつつも才能を認め、力を信頼している優しくも厳しいアグリ。二人の個性と関係性がよく見える。しかし妹、足が高く上がるなー(笑)
ここにからんでくる能天気くんが、なかなか絶妙な味を出しているのが、この戦隊のよさだなあと思う。「信頼してよ、なかなかやるよ!」で、クルクルクルっ♪裏表のない前向きな明るさが、とてもよい。珍しいタイプのヒーローと思う。
「俺達兄妹の問題だ」というアグリに対して「五人の問題だろ?」と言うアラタ。思えば彼は、一話からずっと「五人でやろう」と言い続けている。属性がある分、どこかばらばらの印象も会った天使たち。今回のエピはこのアラタの姿勢と、序盤に天知博士が言った「一人だと出来る事にも限界がある」をからめて、戦隊らしい一致団結に持っていった。一話で巻き込まれ、二話で決意し、三話で【スーパー戦隊】としての完成、というエピの流れだったような気がする。
苦戦から逆転へのアクションの流れも、メインストーリーに一致していて分かり安い。
一人で戦うイエローは当然苦戦。信頼しているから一緒にやろう!というアラタの言葉を受け入れ、「おまえが強いのは分かってる!でもこいつはおれたち二人、いや、五人の敵だ」と語りかける兄。そこから一気に五人の力で敵の攻撃を跳ね返す。「おれたち五人で行くぞ!」それぞれの力を生かした連携で、最後にイエローの一撃でリベンジ。ここで名乗り!ってのがナイスだ。戦隊として「五人で」戦い、そして改めて名乗る。そしてそのままゴセイバスターと。
巨大戦、ちゃんと雪景色だ!なんかきれいだ(笑)ゴセイグレートはデフォで空を飛べるロボだから、派手な演出が出来るね。戦いとしては割と一方的にやっつけました(笑)ところであの虫、毒や病、悪意を練り上げてつくったんだと。うへぇ…(^^;;;
ところで敵のデザイン、毎度毎度思うけどいいですね。○○星人、というところからも、相手は星間連合体なんだなあと分かるし。今回のとか好みだ。敵幹部の三人組も、珍しくお色気担当はいないけど、三人の個性がマスクデザイン、声、セリフなどからも伝わりやすい。
でもって結局、天使全員で天知さんちに押し掛ける事に(笑)いいのか?博士!
それにしてもこの天知博士。マジでいいよ。山田ルイ53世の持っている浮世離れした雰囲気は、一朝一夕のものじゃないからな(笑)なんか彼の温かさのある浮世離れが、天使の下宿先として相応しいなと思う。天界の人であるゴセイジャーにとって「人間界との接点=ベース」である館の主のキャラは重要だった。今後も物語はレッドの「前向きふんわり」が引っ張っていくのだろうが、それを損ねず異界の五人を包み込む度量のある、やわらかな家だ。
ところで幼児誌の表紙を飾っていたゴセイジャーを、一瞬「グランセイザー」かと、驚いて二度見しちゃったよ!(笑)
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天装戦隊ゴセイジャー 完全限定ゴセイカードセット/NoB ノブ(ノブ)


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きらきらして華やかなジャケ写真♪