今回は燃えエピといえばそうなのだが、いつもの特撮燃えとかそういうのとは一味違った。そもそもツバサの先輩が、「消防士の仕事は大変だから」妹・ナナにあきらめさせてくれと、依頼するところから始まる。しかも「兄貴の命を救ってくれたツバサさん」と信じて憧れていたのが、確かに間違いではないが事情はもっと複雑で、かえって状況的にツバサの方が先輩に兄に助けられていたこと。そのために兄はハイパーレスキューを諦めたという、ネガティブな過去を知らされる。
この回想への導入がよかった。急に画面がスローになって、通行人に在りし日の二人がいる。ツバサの黒い短髪はなかなかよかったけど、どうやって撮影したんだろう…
「ヒーローを気取ると怪我をする仕事」という、非常に厳しい現実。しかも突如として襲った超火災で、少女とナナに落下物が!このとき、数秒の沈黙の後、それが動いて、実はファイヤー4が危機一髪で助けていました、という演出はいいね。あの沈黙の間が良かった。泣いて動けないナナを「勇気を出せ!」と叱咤するファイヤー4。1、2、3で一緒に走った時の、崩れてくる天井のCGは危機感もあってすごかった。
危機と恐怖、その中で身を挺して誰かの命を守る。レスキューとはそれほど厳しいものなのだ。それを勇気で乗り越えた後、崩れた天井からのぞく青空、そこに向かって飛ぶ三人。ファイヤー4の特性を生かした、いいシーンだった。
話が割と深刻だからだろうか、超火災の発端はかなり下らないというか、「勝手な誤解をして街を破壊しやがって!」この言葉に尽きる感じ(笑)
アクションはファイヤー4がメイン。生身の殺陣から変身してスーツへの流れはヒーローのかっこよさが光る。狭い場所で女の子をかばいながらのアクションも面白かった。
ちょっとあっけなくヤラレたウカエンはカッターとハイパー合体。登場とともにビルを一刀両断。すげー、大災害だよ!久々にXドラゴンロボ登場で、ガイアレオンと共闘。今回もCG気合い入ってるなあ。遠景のカットが多くてうれしい。途中からレスキューキングに合体。ガイアレオンの長めのカットから、レスキューキング一回転してぶった切りの流れが一番の見どころか。ファイナルレスキューはジェットファルコンで。爆鎮完了のカットがやたらかっこよかった。
結局、ナナちゃんは決意を新たにしました、というラスト。あれで諦めないところが、テレビを見ている子供たちの憧れを損なわないよね。
「もう一回見てやるから、敬礼やってみろ」穏やかな締めでしたね。
トミカヒーロー2 レスキュービークルシリーズ DXエクスドラゴン


価格 5,250円 (税込) のところ
アット価格 4,357円 (税込) 送料別
せっかくロボになったからこっちの写真で。