13年前の悲惨な殺人事件。その間に桐原は、どんな思いで過ごしたのか。警察に限界を感じ、条件付きでアンダーアンカーのエージェントとなる。彼が物語に登場してからずっと、どこかストイックな姿勢を崩さなかったのは、これほどの強い思いを抱えていたからだった。
その話を聞いた故・滝本の「考えろ」という言葉。そしてその姿勢を受け継いでいるかのようなケイタの行動。また、桐原の今までの経緯を重々承知していたからこそ、美作は敢えて桐原の判断に任せたのだろう。アンダーアンカーの面々の、それぞれのリアクションは非常に納得するものがある。
ゼロワンが桐原を見て「かつてのバディに似ている」と言っていた。色々な意味に取れるだろうが、私は「傍らのバディが見えていない状態」なのかなと思った。ここは他の方々の解釈も聞きたいところです。
しかし何よりも今回、胸を打ったのはやはり、サードの桐原への態度だろう。液晶カバーのシール越しに自分を見つめるバディとの出会いの思い出。サードらしい丁寧な物言いで、彼の素晴らしさを切々と語る言葉。我を忘れてアカツキを殺しそうになる桐原に、必死で追いすがる行動。そして、キレる。
私はこの作品の中で、PBが人間臭過ぎる行動をするのは好きではないが、今回のキレるのはよかったと思う。今までのサードの言動パターンから、余りに意外。桐原の手を止めさせる程のインパクト。そして「縁を切らせていただきます」…
桐原はその言葉で諦めた。確かに桐原がアンカーエージェントになったのは、復讐が最大の理由だったろう。しかしその間に、共に戦い抜いたバディであるサードとは、当初の目的を越えた絆が生まれていた。復讐より大切な"バディ"との絆。
アカツキは逮捕されたが、報道の伝える名は少年A。匿名のネット掲示板では勝手なことを言い合う連中。事件がもたらしたネットと犯罪の悪しき関係。そうしたこの物語の結末はやるせない。しかし、桐原の側で彼を讃えるサードは、変わらぬあの低姿勢で支え続けてくれている。どうしようもない現実の中で、それはささやかな救いだ。きっと犯人に復讐を遂げる以上に…
都市伝説刑事の若い方、ついに歩くケータイと対面!あの唖然とした顔はよかった(笑)慌ててケータイのフリして、不具合で足が飛び出ているサードかわええwww 私はいつ「ところで今の歩くケータイですよね?」とか言うんじゃないかとドキドキしちゃった。さすが空気読んでましたな(笑)
ラストに間明の影。ここからこの「ケータイ捜査官7」の物語は正念場なのだろう。「明日未来」に確かな繋がりは生まれるのか。
ケータイ捜査官7 ケータイデコレーションセット
フォンブレイバーサード


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ハードなお話でしたね。
私も今回はサードの描き方が秀逸だったと思います。
特にパネルの顔が割れる表現には脱帽しました。
こういう番組では映像の説得力がなんたってものをいうと思うのですが、このシーンはその実力を如何なく発揮したと感じました。
その直後と後の桐原への謝罪もサードらしいところがいいですねーー。
それだけ、あの時のサードの激しい思いが伝わります。
桐原さんの周りの人々の反応も確かに納得できるものでした。
彼の復讐を止めることはできる。
でも、それでは彼のこころは救えない。
どういう結論であれ、彼自信が決着をつけなければならない・・ということなんでしょうね。
結局、アカツキの勝ちだったかもしれない。
けれど、桐原さんは決して負けてはいない。
サードのおかげで。
それが救いですかね。
今回はほんと、見終わった後ずっしりと…
私も今回はサードがよかったなーと思いましたよ。
今まで割と地味なサードでしたが、あの低姿勢で優しいサードが
キレるという異常事態が衝撃的で。
ご指摘通り、映像の説得力も素晴らしくて、あの半分割れた液晶が
ビリビリしているのとか、見入っちゃいましたよ。
その前後のサードの桐原への心のこもった言葉がまたよくて。
この物語は「救いがない」と「重い」「鬱展開」という
もっぱらの評判なんですけど、
復讐するのではなく、彼自身の心の決着をつけた。
そしてそれを支えたサードそのものが救いですよね…