2008年05月30日

仮面ライダークウガ・1 ヒーロー

 今更、私が「仮面ライダークウガ」という作品について語る余地があるのか、甚だ疑問ではある。
 放映され、大反響を呼んだのはもう8年も前。恐らく語り尽くされているであろうし、私の知らないことも多いのに、そこで語ることはないように思える。が、決して端折ることの出来ないマイルストーン的作品だ。
 実は私は龍騎をリアルタイム視聴したあと、遡ってアギト、次にクウガを見た。しかしその作品の素晴らしさは、年月や後続作品を経ても尚、褪せることなく輝いており、否応なく引き込む魅力に満ちている。

 クウガでのヒーロー像というのは、とりあえずクウガこと五代雄介一人に絞られている。彼は非常に人として優れた人物で、不言実行の行動力と抜群の記憶力、そして全ての人に惜しみなく注がれる優しい心を併せ持つ。その辺の聖人君主ぶりが、ある種のアンチを生み出してしまったのは惜しいと思うけど…  (だが、こういう人としての完成型は「自分もこうなりたい」と心の底で誰もが願う姿のはずだ)
 誰よりも優しさを持った彼が、何故戦うのか。その理由は、彼が劇中たびたび口にする「だって俺、クウガだから」に尽きるのではないだろうか。

 問答無用で人を惨殺するグロンギという怪物たち。何故彼らがそんなことをするのか、その目的は何なのかは、物語が進むに連れて明らかにされるが、そんなことは二の次の問題だ。事実として多くの人が、目の前で、殺されている。
 もしもその脅威に対抗出来るのが、自分だけだとしたらどうだろうか?あなたはグロンギに、勝つ見込みが100%あると限らない戦いを挑むことができるだろうか。
 自分が為すべき事を受け容れ、決意する。五代は「みんなのために自分が戦うべきなのだ」と、自然に、しかし強く感じられたのだろう。クウガの姿が最初、白かったのが、燃えさかる教会で赤く変化するシーンは象徴的だ。そして決意したからには、徹底して戦う。クウガだから、と笑顔で答える。

 五代は最初から「ヒーロー」であった。ヒーローとしての心"ヒーロースピリッツ"が備わっていた。その戦いにはヒーロースピリッツを持つが故の純粋な動機があり、敵に立ち向かっていく態度は真摯ですらある。
 そして「仮面ライダー」という伝統的ブランドに培われた、古き良きヒーロー像が、21世紀に鮮やかに蘇るのだ。

 クウガについて、つづく。




仮面ライダークウガ 特別篇


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発売日: 2001/10/21
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カラー ステレオ 60分\[画]ビスタ [字]日
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原作:石ノ森章太郎 出演:オダギリジョー他
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