それについては改めてあとで追記するとして、じゃあどこが面白かったのか、私は何を楽しんだのか、振り返ろうかと思う。
「仮面ライダーフォーゼ」が最終回を迎え、そしてしみじみと思い出す。フォーゼのデザインを見た時のインパクトは、そりゃーすさまじかった(笑)思わず口がぽかーんと空いたね。平成ライダーのデザインもここまで来たかあ…と、ちょっと遠い目をしてたように思う。
しかし不思議なもので、こいつが実際動いて戦うと非常に魅力的なアクションをする。「宇宙キターーーーッ」というワケ分かんないけどキャッチーなキメ台詞で変身し、バリエーションに富んだ遊び心一杯のスイッチで戦う。細かい仕草もいちいちかわいくて、あの面白いロケット顔にハマる。ワイヤーアクションでジャンプするたびに、ぷしゅーぷしゅーと背中から煙を噴き出すのも楽しい。
なんだかんだで魅力的なヒーローだったよなあ、なんて思っちゃう。いいヤツなんだ、フォーゼは。フォーゼのデザインの面白さが、弦太郎という男の個性にマッチしているからだね。
そして二号ライダーであるメテオも見た目すごかった。「青いスネオ頭のプラネタリウムがはやぶさくんに乗ってやってきたwww」と思ったよ。登場のしかたはターミネーターみたいで、アクションはありそうでなかったブルース・リー風。フォーゼと並んだ時の色の対比も面白かった。しかも裏で糸引いてるのが、「地球防衛軍テラホークス」のゼロイドみたいなヤツでさー(この例え若い子には通用しねーだろーな。参考までにこれをご覧あれ。途中でタチバナさんの顔がたくさん出てくるから!http://www.youtube.com/watch?v=Nin85PCYGPg)
変身する流星は、秘密を抱えた二面性のあるキャラとしてスタートしたけど、彼とライダー部の関係は面白かったね。心の声のツッコミが、なんか「ちびまる子ちゃん」のナレーションみたいで(笑)しかし流星のリアクションはもっともで、普通考えたら「全ての人と友達になる」という言葉と言うのは、まず頭の中に「そりゃ無理だろ」と反射的に思ってしまうくらいには突拍子もない事だ。でなかったら、よほどその人物の語る「友達」「友情」は軽くて薄っぺらいものなんだろうと。
弦太郎の言う「友達」というのはなんなんだろう…と思った時、私は自分で気がついた事がある。私自身は「友達」というのは、その人と共に過ごしたり話をしたり遊んだりと、何らかの形で時間やエネルギーを相手に注がなくてはならない、と思い込んでいる節があるなーと。実際、友達付き合いと言うのは時間もエネルギーもかけるけどね。
もしも私と同じように「友情」について捉えているならば、弦太郎が「全ての人と友達になる」と言っている言葉は、それこそ有り得ない事に感じられるだろう。時間もエネルギーも有限だ。友達が増えれば増えるほど、自分のエネルギーが削られてしまう。まず不可能だろう。
しかし作中で語られていた弦太郎の友情は、あまりそういう形には拘っていなかったなと思う。むしろもっと根本的なものだ。一番その根幹にあるのは「その人の存在を(いい所も悪い所も含め)受け入れるハート」のような気がした。その上で相手を信じ、助ける時は全力で助ける。最初にこの清心が見られたのはJKの仲間エピであり、さらに掘り進めたのが流星の仲間入りだろうと思う。
仮面ライダー部の面々は、そんな弦太郎の心に触れ、自分自身もそれに応え戦う決意をした。それぞれ印象的なキャラ揃いで、彼等の良さは最終回で賢吾からの手紙を読み上げる形で表現されていたと思う。(大文字先輩だけは、「会長に相応しい男」という言葉で語られていたけれど、彼は戦いの中で「男としての自立」が成されたという意味に捉えていいかなと思う。個人的には「なぜ会長に相応しい男なのか」が聞きたかった所だが)
誰も彼もが愛すべきキャラクター達であり、部員が増えるたびにラビットハッチがどんどん彼等に彩られていくのも楽しかった。まさか大杉先生までが顧問で参加するとは思っていなかったけど、彼のウザかわいさは物語にとても合ってた。永井豪的というか、アニメの「デビルマン」のアルフォンヌ先生みたいなんだよな。
そんな彼等が四苦八苦して、時にぶつかり合いながら、それでも仮面ライダー部の旗のもと学園を守る為に頑張る。俺達はダチだ!という強い思いは、絆となって不可能を可能にする。彼等のそんな姿の揺るぎなさに、深い「ヒーロー番組」としての信頼を、私は感じていた。
ところで前回、「私はあのメンバーの中で我望の心を根底から動かす事が出来る人がいるとするなら弦太郎ではなくユウキではないか」と書いた事について補足したい。「ぼくのかんがえたかっこいいさいしゅうかい」みたいになってしまうのは嫌だし恥ずかしいけど、言いっぱなしと言うのも卑怯な気がするので、私ならこう描いた…という具体例をちょっと挙げてみる。
戦いに赴くフォーゼとメテオ。「理事長に伝えたい事があるから連れていって」とユウキも一緒。
決戦が始まる。サジタリウス・ノヴァの攻撃にひっくり返されるフォーゼを庇うユウキ。
「何故君は私に敵対する?同じ宇宙の声を聴いた私に」
「私、今ならはっきり分かる。思い出して!宇宙が呼んでいたのは、理事長一人だった?」
目を見開くノヴァの中の我望。回想。宇宙の声を聴いた時の自分。歌星や江本と共に研究をしている自分。
歌星の笑顔『最後に不可能を可能にするのは人の絆だからな…』
「歌星… もしかしてお前も、聴こえていたのか?」
ノヴァ暴走。「私は宇宙の声に応えたつもりで、裏切ってしまっていたのか?!」
フォーゼ渾身のロケットパンチ
「違う!あんたは宇宙の声にちゃんと応えている!天高を作ってくれたじゃないか!!
あんたのスープ、全部の野菜の味と栄養が沁み渡る最高のスープだった!
天高もそうだ。あんたは実験のつもりだったかもしれないが、俺の出逢った生徒は皆、個性がきらきら星みたいに輝いてた!」
→ …ここから「俺達は何度も何度も失敗した…」の台詞に続き、あとは本編の通り。
とまあ、こんな感じです。でも尺がたりねーな(笑)
でもって総括は、あとちょっとだけ続くんじゃ。
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