2012年08月29日

仮面ライダーフォーゼ・総括2

 さて、一回目の総括では自分勝手な視点から「うーん」を書いたけど、書いたからこそ割と「でも面白かったよなー」と自分の中で確認する事も出来たので、それはそれでよかったかなと思う。最も自分の中で入り込めなかったのはやはり我望の絶望を打ち砕く要素が、今一つ不十分だった点につきるのかなーと。
 それについては改めてあとで追記するとして、じゃあどこが面白かったのか、私は何を楽しんだのか、振り返ろうかと思う。





 「仮面ライダーフォーゼ」が最終回を迎え、そしてしみじみと思い出す。フォーゼのデザインを見た時のインパクトは、そりゃーすさまじかった(笑)思わず口がぽかーんと空いたね。平成ライダーのデザインもここまで来たかあ…と、ちょっと遠い目をしてたように思う。
 しかし不思議なもので、こいつが実際動いて戦うと非常に魅力的なアクションをする。「宇宙キターーーーッ」というワケ分かんないけどキャッチーなキメ台詞で変身し、バリエーションに富んだ遊び心一杯のスイッチで戦う。細かい仕草もいちいちかわいくて、あの面白いロケット顔にハマる。ワイヤーアクションでジャンプするたびに、ぷしゅーぷしゅーと背中から煙を噴き出すのも楽しい。
 なんだかんだで魅力的なヒーローだったよなあ、なんて思っちゃう。いいヤツなんだ、フォーゼは。フォーゼのデザインの面白さが、弦太郎という男の個性にマッチしているからだね。

 そして二号ライダーであるメテオも見た目すごかった。「青いスネオ頭のプラネタリウムがはやぶさくんに乗ってやってきたwww」と思ったよ。登場のしかたはターミネーターみたいで、アクションはありそうでなかったブルース・リー風。フォーゼと並んだ時の色の対比も面白かった。しかも裏で糸引いてるのが、「地球防衛軍テラホークス」のゼロイドみたいなヤツでさー(この例え若い子には通用しねーだろーな。参考までにこれをご覧あれ。途中でタチバナさんの顔がたくさん出てくるから!http://www.youtube.com/watch?v=Nin85PCYGPg
 変身する流星は、秘密を抱えた二面性のあるキャラとしてスタートしたけど、彼とライダー部の関係は面白かったね。心の声のツッコミが、なんか「ちびまる子ちゃん」のナレーションみたいで(笑)しかし流星のリアクションはもっともで、普通考えたら「全ての人と友達になる」という言葉と言うのは、まず頭の中に「そりゃ無理だろ」と反射的に思ってしまうくらいには突拍子もない事だ。でなかったら、よほどその人物の語る「友達」「友情」は軽くて薄っぺらいものなんだろうと。

 弦太郎の言う「友達」というのはなんなんだろう…と思った時、私は自分で気がついた事がある。私自身は「友達」というのは、その人と共に過ごしたり話をしたり遊んだりと、何らかの形で時間やエネルギーを相手に注がなくてはならない、と思い込んでいる節があるなーと。実際、友達付き合いと言うのは時間もエネルギーもかけるけどね。
 もしも私と同じように「友情」について捉えているならば、弦太郎が「全ての人と友達になる」と言っている言葉は、それこそ有り得ない事に感じられるだろう。時間もエネルギーも有限だ。友達が増えれば増えるほど、自分のエネルギーが削られてしまう。まず不可能だろう。
 しかし作中で語られていた弦太郎の友情は、あまりそういう形には拘っていなかったなと思う。むしろもっと根本的なものだ。一番その根幹にあるのは「その人の存在を(いい所も悪い所も含め)受け入れるハート」のような気がした。その上で相手を信じ、助ける時は全力で助ける。最初にこの清心が見られたのはJKの仲間エピであり、さらに掘り進めたのが流星の仲間入りだろうと思う。

 仮面ライダー部の面々は、そんな弦太郎の心に触れ、自分自身もそれに応え戦う決意をした。それぞれ印象的なキャラ揃いで、彼等の良さは最終回で賢吾からの手紙を読み上げる形で表現されていたと思う。(大文字先輩だけは、「会長に相応しい男」という言葉で語られていたけれど、彼は戦いの中で「男としての自立」が成されたという意味に捉えていいかなと思う。個人的には「なぜ会長に相応しい男なのか」が聞きたかった所だが)
 誰も彼もが愛すべきキャラクター達であり、部員が増えるたびにラビットハッチがどんどん彼等に彩られていくのも楽しかった。まさか大杉先生までが顧問で参加するとは思っていなかったけど、彼のウザかわいさは物語にとても合ってた。永井豪的というか、アニメの「デビルマン」のアルフォンヌ先生みたいなんだよな。
 そんな彼等が四苦八苦して、時にぶつかり合いながら、それでも仮面ライダー部の旗のもと学園を守る為に頑張る。俺達はダチだ!という強い思いは、絆となって不可能を可能にする。彼等のそんな姿の揺るぎなさに、深い「ヒーロー番組」としての信頼を、私は感じていた。




 ところで前回、「私はあのメンバーの中で我望の心を根底から動かす事が出来る人がいるとするなら弦太郎ではなくユウキではないか」と書いた事について補足したい。「ぼくのかんがえたかっこいいさいしゅうかい」みたいになってしまうのは嫌だし恥ずかしいけど、言いっぱなしと言うのも卑怯な気がするので、私ならこう描いた…という具体例をちょっと挙げてみる。

 戦いに赴くフォーゼとメテオ。「理事長に伝えたい事があるから連れていって」とユウキも一緒。
 決戦が始まる。サジタリウス・ノヴァの攻撃にひっくり返されるフォーゼを庇うユウキ。
 「何故君は私に敵対する?同じ宇宙の声を聴いた私に」
 「私、今ならはっきり分かる。思い出して!宇宙が呼んでいたのは、理事長一人だった?」
 目を見開くノヴァの中の我望。回想。宇宙の声を聴いた時の自分。歌星や江本と共に研究をしている自分。
 歌星の笑顔『最後に不可能を可能にするのは人の絆だからな…』
 「歌星… もしかしてお前も、聴こえていたのか?」
 ノヴァ暴走。「私は宇宙の声に応えたつもりで、裏切ってしまっていたのか?!」
 フォーゼ渾身のロケットパンチ
 「違う!あんたは宇宙の声にちゃんと応えている!天高を作ってくれたじゃないか!!
  あんたのスープ、全部の野菜の味と栄養が沁み渡る最高のスープだった!
  天高もそうだ。あんたは実験のつもりだったかもしれないが、俺の出逢った生徒は皆、個性がきらきら星みたいに輝いてた!」
  → …ここから「俺達は何度も何度も失敗した…」の台詞に続き、あとは本編の通り。

 とまあ、こんな感じです。でも尺がたりねーな(笑)
 でもって総括は、あとちょっとだけ続くんじゃ。








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2012年08月27日

仮面ライダーフォーゼ・総括1

 「仮面ライダーフォーゼ」が大団円を迎えた。この場を借りて、この作品に関わったスタッフさんとキャストの皆さんに心からお礼を申し上げたい。楽しい一年間をどうもありがとうございました。
 そして、途中まで感想を書き続けていながら、二号ライダー登場の直前に挫折してしまった事を本当に申し訳なく思っています。それでも毎週楽しく見ていました。なので、折角だから総括くらいは好き勝手に書き連ねられたらと思い、ブログを一時復活させました。勝手ですみません!(^^;;;




 書きたい事は色々ある。まず大きくぶっちゃけて言うと、「これはいいなー」と思う部分と「ここはどうなんだ?」と思う部分が、両方ある作品ではあるな…とは思うのだ。ただまあ、「どうなんだ?」の部分と言うのはほとんど私自身の勝手なこだわりと言う気もするので、「いいな」と「どうよ」を比べたら「いい」に軍配が上がるのは事実なんだよね。
 それを踏まえた上で、敢えてまず「どうよ」から書いてみたいと思う。


 ずばり一番私が「今一つ納得出来かねる」と思うのは、ラスボスとの戦いだ。て、一番重要じゃねーかよ!って言う人もいるだろうけどさ(笑)実際その通りで、最終回を見終わったあと「うーん」としばらく苦悩してしまったのよ。
 私はこの物語の中で、我望理事長という人物は非常に魅力的で素晴らしいキャラ設定だと思っている。彼が幼い頃に得てしまった光、思い描いてしまったビジョン、その為に犠牲を厭わない情熱。それと同時に優秀であるがゆえの孤独。彼が夢見ていたのは人類の進化であり、その役目に相応しいのは自分だけであると絶望したのだ。
 その我望を「憎しみ倒す」のではなく「友として止める」という発想は、この物語のラストとして本当に素晴らしい。戦いの前、我望が作った食堂のスープを完食する弦太郎のシーンは、しみじみとよかった。戦いに向かう時のカットが、OPを彷彿とさせるのも非常に良い演出!だしね。
 ただ個人的に、そのあとの戦いながらの舌戦と卒業式のところ。台詞としては本当に良いんだけど、果たして我望の孤独と絶望を心から救うだけの熱量があったのか?というと、残念ながら私は「否」と言わざるを得ないのだ。学園モノだから卒業式っていうのも面白いんだけど、どちらかっちゅーと状況的には謝恩会っちゅーか「先生を送る会」に近いしなー… ほら、卒業式って課程を修了する儀式を指導者が生徒にするものだってアタマが拭えなくてね。「卒業式」をするという行為そのものにも、送る言葉にも、美しいからこそライダー部の面々の若さや青さが感じられてしまって、そう言った青春のあらゆる出来事をとっくに経験して絶望してしまった我望の闇に訴える何かがもうちょい欲しかった!と。
 もしも我望があそこで心を入れ替えるのなら、その前に江本博士とのエピソードにもっと葛藤があっても良かったかも。あとは生徒に対してそれなりに愛情を持っていたとかさ。またこれはあまり皆さんから共感を得られないかもしれないけど、私はあのメンバーの中で我望の心を根底から動かす事が出来る人がいるとするなら、それは弦太郎ではなくて、唯一宇宙からの声を聴く事が出来たユウキじゃないかな…と思うのだ。宇宙からの声を聴き、しかし人として踏みとどまったユウキはもっと何か出来る事があったんじゃないかな。いやあ、考えれば考えるほど難しいなー 「青春」という言葉の真逆の男だからね。

 もうひとつ、細かい部分なんだけど気になる事。星の運命を掲げ、黄道十二宮を前面に出しているのに、スイッチの持ち主の性格や行動と、各ホロスコープスの戦いの特徴と、その十二星座の占星学的な性質がバラバラなのはちょいと気になった。いやねー、私、西洋占星学はかなり勉強した方でさあ。「グランセイザー」の時も結構気になっちゃったりしたんだけど(笑)
 ラスボスが射手座ってのはなんでだろう。どうしても射手座って明るくてかっとんだ星座なので、我望にはちょっと相応しくない気もするんだよね。孤高の男と言うなら山羊座、陰謀を張り巡らすのなら蠍座、進化と革新なら水瓶座がイメージに合うんだけど、まあ射手座とか最後まで戦ってた獅子座とか、強そうなイメージだもんな。

 あと、私がアタマ悪過ぎるのかもしれないけど(笑)、物語の発端である月基地のエピが上手く整理出来ない。スイッチの発見→我望と歌星の対立→賢吾の誕生→江本の歌星殺害と後悔→賢吾を親戚に預ける …の時間の流れがイマイチピンと来ないのよ。江本博士は歌星博士を直接殺したんじゃなくて、月に取り残したんだよね?あの破壊された基地を修復したのは誰?歌星博士が一人でやったのかな。じゃあ歌星博士はいつ死んで、賢吾はどのタイミングで助け出された?
 この辺は物語の本筋と直接関わる部分なんだけど、ちょっと分かりにくかったんだよね。京都でのエピも「ザ・ホール」が関わってどーのこーのがあったんだけど、石碑を壊した効果がもうちょっと分かりやすく伝わってくるとなおいいのになーって思った。この手のトンデモ科学は面白味でもあるので、説得力があるほど楽しいからね。




 …とまあ、ここまで書いてみて、でも「どうよ」要素はこんなもんかなあと思うのも事実(笑)
 むしろこの作品最大の鬼門は、弦太郎が連呼する「友達」という言葉に説得力を感じるか否かかもしれないな、なんて思う。だからこそ登場したばかりのJKや流星の弦太郎へのシニカルな視点があったワケでさ。でもそこで「あーあ、あいつら丸め込まれちゃった」と思ってしまうと、この物語には付いていけなくなってしまうかもしれない。
 その辺も含め、総括はまだつづくよ!(8月中に書き上げるのが目標です(^^;;;)







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