世界各国を回り、様々なものを見聞している映司。彼が戦う深い動機でもある、内戦で救えなかった少女の物語も記憶に鮮明。そんな彼だから、「(正義の心がエスカレートしてしまった例を)散々見てきた」というのが納得出来る。「正義の為なら人間はどこまでも残酷になれるんだ、取り返しがつかなくなる前に止める」とは、仮面ライダーに変身する青年の言葉としては、ベストなのではないだろうか。ただ、子供たちにはこの理念はちょっと難しすぎるかもしれない。特に今回のエピには、視聴している子供たちには親近感のある年齢の子供と父親が関わってくるだけに、そこは重要なポイントだろう。
そんでもなんとかこの映司の台詞を分かり易くしようと苦心したのが伺える。最初にやくざの事務所に乗り込んだバッタが、次に襲ったのは政治家。確かにやってる事は悪いけど、怪人が倒すにはあまりに非力なおっさん。見て理解しやすい過剰な暴力に「彼等のしている事はどこかおかしい」という違和感を持たせたのかもな、と感じた。んー、それは分かるんだけど、やっぱちょっと流れは不自然かな〜
少々重いテーマである分、アンクや真木が絡むくだりはコミカルな味付け。伊達と真木はとことん合わない感じがいいな。
逆に後藤さんと伊達は、伊達がかっこいい兄貴分のようになっている。正義を貫きたいけど力がない…神林と同じ悩みと迷いを持つ後藤に「自分に自信を持て!道を間違えたら誰かが教えてくれる。だから自分を信じて自分のやりたいようにやれ」と、彼に必要な言葉をかけてやれる伊達。いいねえ。で、やっぱ一億の使い道は内緒なんだと。この後の後藤さんの「俺はそうしたいと思った気持ちを信じる!」のとこもよかったなあ。
また、映司の神林への言葉も、難しい言い回しではないのだけどいい。「目の前の事に一生懸命になるしかない」「自分が出来る事以上の事は出来ない」なるほど、物語の登場人物の悩みと行為をちゃんと肯定する言葉でもある。言葉の優しさが彼らしい。
クワガタトラバッタで戦うオーズに、子供を人質にコアメダルを要求するウヴァ。映司とアンクの思惑が相克して、コアメダルを取られてしまう展開はなかなか。その後、インターバルを経て今度はタカトラコンドルに。回転しつつのキックパンチのたびに、流れる光線のエフェクトがきれい。戦いに巻き込まれて危うくがれきにつぶされそうになった息子を、父親が助けてやるシーンが合ったのは嬉しい。
バースはクレーンとドリルのアーム。あれって組み合わせられるんだな〜 ウヴァの身体を掘り進めて再び取られたコアメダルをゲット!強引(笑)ここはアンクとの連係プレーだったのは注目かな。
そしてオーズはタジャドルに。羽根生えた!空を飛んでスピナーにコアメダル(赤三色)を装填。必殺技は科学忍法火の鳥!やっぱこーゆーのできたか(笑)中の入れるコアメダルによっては、必殺技が違ってきたりするんだろうか?戦いが終わってふらふらの映司の目の前に繰り広げられる、低次元の争いが楽しい。
そして締めはハッピーバレンタイン。えーと、あのコスプレはファンサービスなんでしょうか(^^;;;
男の子は大好きなお父さんが帰ってきてめでたし。上林君は司法試験を諦めないんだね。うん、やっぱその方が、ヒーロー番組としては正解だなと思う。
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相変わらず品薄なのかな。